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2018年02月10日23:19

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【謡曲】定家

式子内親王と藤原定家との恋愛伝説をベースにした作品。式子内親王の霊が旅の僧の前に現れ、「自分のお墓に定家の妄執が絡みついて成仏できないから助けてほしい!」と頼む → 僧が念仏を唱えるとお墓を埋もれさせんばかりに絡まっていた定家葛がたちまち消え失せる → 内親王の霊がお礼の舞を舞う・・・ところまでは通常の流れ。普通はこれで内親王が無事に成仏していくのだが、驚くべきことに、彼女はお墓に戻り、そして葛があっという間に再びお墓を覆ってしまうという衝撃的な結末。
百人一首に採られている式子内親王の歌は「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする」。この抑制された激情は、賀茂斎院を務めた彼女が、高貴さや清純さよりも、一人の女性として恋に生きる道を選ぶ可能性があることを示しているともいえるだろう。

セリフが多くて気楽な反面、謡の箇所は特殊な節回しが多く、自分ひとりでは絶対に謡えない・・・。
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