ラストショウ

ここのところすっかりご無沙汰してしまっている有楽町マリオン内の大型映画劇場日劇（現在の正式館名TOHO CINEMAS 日劇１，２，３）であるが、この2月4日を以って、旧日本劇場以来85年の歴史に幕を閉じることになった。そのお別れ上映プログラムの一つ黒沢明監督の「七人の侍」をスクリーン２で鑑賞してきた。テレビでの視聴以外は、なかなか機会に恵まれず、どうしても劇場の大型スクリーンで見たかった作品。デジタル修復版にて、途中5分間の休憩を挟み3時間20分を超える大作であるが、全編を通して改めてその内容、スケール感、迫力に圧倒された。白黒スタンダード画面上に展開する完成度の高い迫真の映像と音声に、文字通り息を呑むラストショウであった。改めて、この作品に日劇最後のスクリーンで出合えたことに感謝したい。