mixiユーザー(id:735114)

2018年01月14日09:16

89 view

【オペラ】トゥーランドット(ウクライナ国立歌劇場日本公演/Bunkamuraオーチャードホール)

久々の外国オペラハウス公演、いつか見たいと思っていた演目でもあり、期待を胸に劇場へ。オーチャードホールに行くのは初めてではないが、新国立劇場に慣れてしまった分、劇場の雰囲気も新鮮だった。

今回の舞台の全体的な感想としては・・・舞台セットや衣装がスペクタクルでありながら動きが少なく、意外と飽きる。上演時間が短めなのが救いだった。(それにしても、これだけ豪華な舞台なのに上演時間が短いというのはさぞかしコストパフォーマンスが悪いだろう・・・。)特に第2幕はトゥーランドットとカラフのなぞなぞ対決がメインで、沈静的。風邪気味で薬を飲んでいたということもあって眠くなり、ほとんど記憶がない(笑)。

合唱は厚みがあり、質も均等で素晴らしかった。トゥーランドット役のクラマレヴァとリュー役のフレヴツォヴァの声量が圧巻。
カラフ役のパシュークも「誰も寝てはならぬ」をはじめ、高音もそつなくまとめていた。だが、彼の歌を単体で聴くだけであれば申し分ないのだけれど、クラマレヴァとフレヴツォヴァがバリバリと歌っていた分、もう少しパワーが欲しかった!
オーケストラはパワフルな歌手陣とは反対にちょっとおとなしい印象だったが、ラストは合唱に負けない迫力があった。

異国情緒にあふれ、難易度が高く、歌手にとってもオペラハウスにとっても挑戦しがいのある作品だろう。豪華な舞台は観客の目も楽しませてくれる。
でも、私はトゥーランドットのわがままが許せない。リューに対してカラフとティムールがあまりに無力であるのも許せない(と言いつつ代替案を出すことができず、そんな自分もまた許せない・・・)。自分の中でなんらかの折り合いがつけられない限り、この作品を好きになることはないかもしれないと思った。



指揮:ミコラ・ジャジューラ
トゥーランドット:オクサナ・クラマレヴァ
カラフ:セルヒィ・パシューク
リュー:リリア・フレヴツォヴァ
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する