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2017年12月09日22:15

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決心

あれから一日置きにうつ気味の長女とフラットを訪れてはキッチンの片付けをしたり皿洗いをしたりを続けた。

そしてこれまで偶然にも出会わなかったのだが、2度ばかり近所に住んでいる孫たちの父親に出くわした。
2度目にやってきた時、彼は息子たちを犬の散歩に一緒に行こうと誘っていた。
ところが双子はウンと言わない。
キッチンにやってきた父親は、学校にもいかないし散歩にもいかない、あれじゃ体にいいわけないと愚痴る。
私も同感だ。

この男は勉強なんかせずに過ごした子供時代を後悔している。
何も資格がなく、庭仕事や公園を片付けたりとそんな仕事をしたりしなかったりでしのいでいる。
長女が孫娘を身ごもった時、これからは家を出て彼と暮らしなさいと50万円をお祝いのつもりで渡した。
シングルマザーの私からの精一杯のお祝いだった。
ところが彼はこれを盗んだ。
その当時まだ長女は我が家にいて、引越しの準備をしているところだった。
おまけに次女の男友達が毎晩のように数名訪れていた。
なのでいったい誰が盗んだのかはわからなかった。
次女は絶対に彼女の友達の誰かではないと言い切っていた。
けれど私も長女もまさかという気持ちがあり彼を疑うことは出来なかった。
二人で暮らし始め長女は娘を産んだ。
その後1年もしないうちに二人は別れた。
長女はシングルマザーとして生活を始める。
娘もすくすく育っている。
6年後突然娘の父親が現れて、恋人と別れていき場所がないので2、3日泊めてくれないかと懇願。
2、3日が2、3週間にと伸びていくうちに長女は妊娠してしまう。
この時男は実はあの金を盗んだのは自分だと告白したそうな。
そして双子の男の子が生まれた。
しばらくするとこの双子はひどいアトピー症状に襲われ、育児が大変になってくる。
ここで二人はまた別れる。
とまあそんな経緯。
経済的援助は一度もしていない男だが、長女がうつ気味になると毎日通って食材を買ってきたり料理したりしていたらしい。
悪い奴ではないのだろう。

あのね、いかないかと誘うだけではダメよ。さあ行こう、散歩だと誘わないと。選別のチャンスを与えてはダメ。
彼らの父親は素直に頷いて、双子たちに今度は誘いではなく命令していた。
そうそう、その調子。

しばらくして野菜やチキンなど買い物したらしく、いくつもの袋を抱えて戻ってきた。
さあ、これから料理しょう、と双子に命令している。
そうそう、その調子。

古い日記を読んでいると1昨年の今頃も長女はうつ気味だった。
長女や双子のことを考えると気が重くなるのだが、あまり心配せずしばらく様子を見ようと決心した次第。
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