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2017年11月29日17:58

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やっぱり良かった

早朝に目が覚めた。
緊張していたのだろう。

それというのも土曜日、長女を訪れキッチンの掃除や皿洗い、長女の食事などの用意をしたが、彼女は寝たきりでただただコンピューターを覗いているのだ。
あまり良い傾向ではない。
会話する元気もない。
まあ、アスぺでもあるから元々言葉は少ない。
日曜日は休み、月曜日長女の家へ。
同じように彼女の食事を用意し、キッチンの片付けと皿洗い。
どうも双子の息子達のための料理もできないほど弱っているらしい。

これはどうも毎日通う必要があると思い、月曜日電話を入れて聞いてみた。
どお、行って欲しい?
微かな声が「うん」と答える。
用意したサンドイッチは食べるので、安心した。
キッチンも片付いて、双子のためのミートソースも用意し、帰る前に長女の部屋に行くと
「明日Kが検査に行くの、病院に予約を入れてるから。」
具合が悪くずっと学校を休んでいる双子の一人はずっと耳鳴りに悩まされている。
「誰が連れて行くの?」
「S(近所に住んでいる双子の父親)に聞いてみる。」
「そう、それがいいわ、父親なんだからそれくらいしなくちゃあねっ。」
とちょっと強く言った。
「もしSが都合がつかないようだったら連絡しなさいよ。」
と言いおいて帰宅した。
と言ったものの心配だったのだ。
それで緊張して早朝に目が覚めたらしい。
8時になるのを待って電話を入れた。
「どう、Sは連れて行ってくれるの?」
「いや、私が、、、」
「あんたが連れて行くの?できる?」
「うん、多分」
弱々しい声が吐息とともに答える。
「私が連れて行こうか?」
「行けると思う、、、」
「本当に?」
「うん」
とどこまでも弱々しい。
心配だったが出かけるのは長女のためにも良いだろうと思い、積極的に協力を申し出なかった。
それでも体力がないから途中で倒れるのではないかなどと想像してしまう。
予約の時間も過ぎてしばらく、携帯に電話してみた。
が、応答なし。
長女達が帰宅する前に行っておじやでも用意しておこうと家を出た。

ところが私ならではの失敗をする。
電車で新聞の数独に夢中になって、ふと気がつくと二駅目を見逃しそこは4駅目だった。
まずい!
あたふたと降りて階段を登って反対側のホームに。
ちょうど電車が来た。
良かった、
あれ?
次のストップまで随分長いんだな。
ええー、違う路線だよこれは。
やっと止まったので降りて、ここから先ほどの駅に戻らなければならない。
しばらく待って先ほどの駅に。
やがて来た電車の行き先を確認して乗る。
慎重に、慎重にってわけ。
駅から10分ちょっと、やっと娘のフラットについた。
我が家に住んでいる孫娘から合鍵まで借りて来たが、長女はすでに帰宅していた。
少しシャキッとしている。
声に力が出ている。
やっぱり良かったのだ、外出が。
疲れた様子だが前日のあれほどの弱々しさはない。
良かった、良かった。




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