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2017年11月29日00:02

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民草(たみぐさ)のように

ある時、山奥の湖に行ったら、一つの歌碑が
建っていた。


役場の人に聞くと、

一人の歌人だという

人から電話があって、

自分の歌碑を建てると

一方的に通告してきたとのこと。


悲しい心だと思った。

勲章を欲しがったり、

名誉を欲しがったり、

碑や銅像を建てて

もらいたがったりする

のは老いのあらわれと

自戒する。

静かに消えるのが

私は好きである。

民草の死は

さりげないのがいい。

初めて雑草のごとき

死の栄誉が与えられる

からだ。

(戒老録 曽野綾子)


民草の言葉に惹かれました。

公共の場に碑を建てようとする考えが
悲しく感じました。

さりげなく咲いては

散る民草の生き方を



心に刻みたいと



思いました。



「民草や


旅の終わりは


さりげなく」



合掌
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