クロアゲハ
黒豹
カラス
黒猫
黒出目金魚
クロクマ
黒鳥
etc
黒い生き物は数数あれど、
どれもこれも美しいのでアタシは一時期、
黒ずくめの格好をして生きた・・・・・・・・・・・・・・・・というか、
その色の(黒は正確には「色」ではないのだが)服しか着なかった。
そういう時期があった。
真っ黒だった。
その頃はまだ、「喪に服して」もいなかったのに。
でもそうしたら
夕闇に溶け込んでしまうような「地味な奴」になっただけでアタシは
全然、「美しく」など・・・・なれなかった。
ああそうだ、アフリカン系の人たちの中に
「夜の闇のように」黒い人達がいる。
彼らもやはり、美しい。
アフリカン・アメリカンのブルーズマンの中でも「天才」と言われ、
若くして夭逝してしまったヴォーカリスト/ギタリストの
マジック・サムという人はそんな風に
青光りするくらいに「黒かった」らしい。
・・・・・・・・・・・・・ぞくぞくするよね、そういうのって。
今更ながら羨ましい。
アタシなんか夏の海辺でいくら肌を焼いても
ちょっとの間、赤くなるだけで(そしてひぃひぃ言うだけで)、
「黒」なんて夢のまた夢のまた夢の夢。
褐色にも、なれやしない。
こう見えて
頭の中は完全に「常軌を逸して」いるのに・・・・・・・・・・ねえ。
まあいいさ、
「黒きゃあいい」、ってもんでも
ないだろうからさ。
それとも
・・・・・・・・・・・・・・「黒きゃあいい」のかね?
暗転
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