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2017年10月22日08:30

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不思議な出来事

その夜不思議なことがあった。

ゴン太はきっと朝までもたないだろうと感じた私は最後の夜を一緒に過ごすことにした。
時々ゴン太のそばに行って頭や肩や腕、時には足をさすってあげる。
ゴン太は一日中何も食べなかったし水も飲まなかった。
前日はチキンスープ、薄くスライスしたササミも食べ水も飲んだので、持ち直すかと思ったら反対だった。
急激に弱って行った。
腎臓がついにダメになったのだろう。

気がついたらYouTubeを見ていた。
それが今まで見たことのない日本のTV番組だった。
不思議なのはその番組を検索したわけでもなく選んだ記憶もないのだった。

最初の方の記憶がないのであとでもう一度最初から見直すと志村どうぶつ園から始まる話だった。
ハイジというアメリカ女性が動物と話ができる特殊能力があり、病気で寝たきりの犬と会話してその犬の心境や何かしてほしいことがあるのか探ってもらう話。
突然凶暴になり家族を襲う猫、なぜそうなったのか。
ハイジに読み取ってもらい、原因がわかり、問題解決につながっていく話なのだが、見ているうちに動物ってこんなに感情が豊かでしかも人間を理解する力を持っているのだとびっくりした。

最初のエピソードは偶然にも名前が似ているゴンスケという柴犬の話。
泣きながら見ているうちに、もしかしてこれはゴン太が話しかけて欲しくて私にこれを見せたのかもしれないと気がついた。

時々ゴン太を撫でながら話しかけた。
ここに来てくれてありがとう、一緒に暮らせて楽しかったよ。
そして次のエピソードを見てまた泣く。
ゴン太の側で
あんたは立派だったねえ、よく頑張ったね。
しばらく撫でる。
呼吸が苦しそう。
でも何もしてやれない。
次のエピソードでまた泣く。
そしてまたゴン太を撫でながら話しかける。
自由ないい人生(猫生)だったよね、大変だったけど強かったよねえ、あんたは。
しばらく撫でてまたエピソードに戻る。
そのどれも泣いてしまう。

夜明けゴン太は息を引き取った。
そのゴン太を毛布に包んで夜が開けるのを待ちながら、繰り返し見る。
最後には号泣していた。
ゴン太が恋しい。

チクショウ、逝きやがった。
色男め。

https://www.youtube.com/watch?v=Xmjw4g06gWQ

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