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2017年10月08日06:43

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猫事情 4

目が覚めたら晴れていた。

ゴン太とはお別れの時期が近づいているのかもしれない。
覚悟して、けどまだ今日じゃないよねなどとビクビクしながら、階下に降りパテオに面したドアを開けた。
植木鉢と壁の間を覗き込む。
いない!
ゴン太がいない。
ゴン太、ゴンチャッチャと呼びながらパテオのすべての植木鉢の隙間をチェック。
いない。
もしかして狐が、、、。
普段猫を襲うことはないけれど弱っている猫なら襲うかもしれない。
ゴン太あ!
どうしよう、ゴン太がいない。

石段を上がって裏庭を見る。
いたっ!
シャクナゲの木の下に寝転んでいる。
ゴン太!
生きている。
水を差し出すと飲んだ。
取って返して猫食を持ってくる。
差し出したが興味を示さない。
やっぱり、、、、
キッチンに戻って4匹の猫たちに食事を出す。
皆んなあいつは何処だと気にしている様子だがいないとわかると安心して食べ始めた。
ふと見るとシャクナゲの木下から出たゴン太が座ってこちらを見ている。
萎えた足を投げ出しての横坐りではなくしゃんと座っている。
そして一心にこちらを見ている。
というか私を見ている。
何か訴えているようなその目に力がある。
あれ?
何か訴えてるぞ。
そうか、キッチンに戻りたいのだな。
ゴン太の胸と腹を支えキッチンに戻した。
そして昨日買っておいたパテ風の柔らかい猫食を与えて見た。
あっ、食べてる。
全部食べた。
そして歩いた!
足が良くなっている。
すっかりではないが少しなら歩けるみたいだ。

なんだなんだゴン太。
昨夜は外で寝て冷やしたのが良かったのだろうか。
ともかく良かった。

体力はすっかり落ちてしまったが、まだその時期ではなかったんだね。
今日は後であんたの好きなチキンスープを作るからね。

その後ゴン太はいつもの居間のテーブルの下の位置からテレビの後ろに入り込んでぐったり寝ている。

夕方にはチキンスープを飲んだ。

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