パイナップル３世

たまぁに丸ごとのパイナップルを買うことがある。
すると葉の茂っている中心が緑で生き生きとしている場合は、その部分を切り取って水にしたしておく。
何週間かすると根が生えてくる。
それを鉢に植えて日当たりの良い窓際に置くと、少しずつ成長していく。
やがて死んでしまうが、ある時このパイナップルが何年も緑を保っていた。
随分長生きだなと思いながら眺めていたある日、中心に何かできていた。
よく見るとそれはパイナップルの実のようだ。
少しずつ大きくなった。
とはいうものの鉢植えだから限界がある。
パイナップルの実はなんとか直径５センチくらいになると成長が止まった。

自然の世界ではパイナップルはどんな風にして次の世代が成長するのか、興味津々で観察していると、ある日ポトンと落ちた。
それでわかった。
多分パイナップルの実は土に接触すると根は伸ばし、そこからまた成長していくらしいと。
多くの果実はそんな風にして次の世代となっていくから、パイナップルもそうなんだと。
落ちたミニチュアのパイナップル２世を水にしたしておいたら、やがて根が伸びてきた。
それを鉢に植えるとぐんぐん成長、立派な葉が四方八方に伸びてきた。
なかなか元気がいいような気がする。

先日ふと気がついたらこの中心に花のようなものが見えた。
よく見るとそれはすでに身のような形をしていて、オレンジ色の花びらのようなものもくっついている。
最初のパイナップルの時に私が気がついたときはすでに小さなパイナップルらしき形をしていて、オレンジの花びらはなかった。
多分気がつくのが遅かったのだろう。

さあこれからこのパイナップルがどう変化するのか楽しみ。
パイナップル３世の誕生です。