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2017年10月05日07:11

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猫事情

野良猫のゴン太が現れたのはあれは、そう、確か約1年半前の冬だった。

ゴン太はジンジャーの年老いた雄猫。
体はでかく顎の張った強面。
餌を与えると毎晩来るようになった。
雪のちらつく中キッチンの外でガツガツ食べた。
1週間もすると恐る恐るといった感じでキッチンに入って食べるようになった。
そしてまた1週間後にはホールで寝るようになった。

ゴン太の腹は腫れて両脇に突き出ている。
腎臓が腫れているに違いない。
その様子からあまり長くはないだろうと思った。
野良猫稼業も寄る年波には勝てないのだろう、老後を我が家で過ごしたいならと迎え入れた。

触らせもしない生粋の野良猫ゴン太をレスキューセンターに連れていくため、下宿人のスコットはバイク用の分厚い手袋をはめ、私は猫用のバスケットを抑え、二人して暴れまくるゴン太をなんとかバスケットに押し込んだ。
そこで去勢の手術をしてもらい、チェックもしてもらった。
肉球にめり込んでいた爪も切ってもらった。
悪い歯が1本あったとか、それも抜いてもらったので、歯なしのゴン太になってしまった。
以来ゴン太は元気で我が家の4匹の猫たちを恐怖に陥れながら暮らすようになった。

我が家にはすでに4匹の猫がいる。
我が家に来た順から紹介すると
我が家で一番長い猫は子猫の時から育てたジンジャーのトフィー、体は大きいが小心者の雄猫。
次に飼い主に追い出されて冬の半年間野良猫だった黒雄猫のシルベスター。標準的サイズだが体力には自信のあるやつ。手に噛み付く癖がある。甘噛みではない。
彼を追い出した飼い主は男性だと聞いたが、相当手荒く扱っていたのだろうと思われる。
そのあとにメンバーになったのが次女の友達の猫。
毎夏2週間のホリデーの間預かっていたが、昨年は逃げまくって帰るのを拒否し我が家の猫になってしまったタビー猫のスチューイ、小柄だがぽっちゃりの雄。
面白いキャラクターで絶対に喧嘩をふっかけず、逃げるが、すぐに戻って来る。
戻って来て結構近くまで寄ってみたり、近くから観察してみたりで一応襲われないために逃げるがそんなに怖がっていない。
そして昨年2月お向かいのジューンさんが亡くなって、約束通り面倒をみることになった小柄なタビー猫のトービー、小柄ながらも大変気が強いアグレシブな雄猫。

4匹の雄猫たちはゴン太の体格と強面に恐怖におののき、夜は3階の私の部屋で寝るようになった。
猫は寝室には入れなかったのだが仕方ない。
猫たちはデスクの上やタンスの上、ベッドなどを陣取って毎晩寝ていた。
寝返りも不自由だが仕方ない。


ところが驚いた。
ある朝起きるとデスクの下にゴン太までがやって来て寝ていた。
やっぱりゴン太もみんながいるところがいいのかなあ。





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