mixiユーザー(id:28578707)

2017年09月21日05:11

126 view

宙に書く字

昨日嬉しい贈り物を頂きました。

90歳を過ぎたおばあさんが10月から私の担当ルームに入所することになりました。


ご家族が自由にお使い下さいと沢山の高そうな書道道具を寄付してくれました。

相談員から頼まれて、書道教室用にと硯や半紙や筆を確保しました。

しかし、数本高価な筆がありました。

柔らかでフサフサした太い筆は

段を持った人でなくては書けません。





道具を見ただけで

腕前は相当なものだと
感じました。

かなりの達人なのだと
思います。

私の師匠達も90越えたら、字が書けなくなり、貴重な筆を頂く機会が増えて来ました。



昨日も
私が買えなかった
何万もする筆と紙が手に入りました。


とても幸せです。

筆も紙も硯も


使ってもらいたくて



生まれて来ているのですから、


魂を入れてあげようと



思います。

あなたから頂いた



筆と墨と紙で



書きましたよと。



にっこり笑って


くれるでしょう。




私の道具もいつかは




施設に寄付する




のでしょうね。




自作の粗末な筆など



いらないし、使えない



と処分されてしまう



だろうね。





と筆たちに



語りかけています。


寝ながら書けるようにと作った


3メートルの長い筆を


使える人は



佐々木小次郎しか



いないだろうしね(笑)

舞い散る

枯葉に


書く技を


磨いた時もありました。


宙に舞う


紙に


書く技を身に付けたく

て作った筆もあります。



しなる竹竿の先に



手製の細筆を作って


何枚も散らせて




もらい書いた一字。


はかなくて



とても味わい深い字が




書けました。


点から次に


移ろうとした


だけの字ですが




始まりの力を



感じてくれたらと




その先はあなたが



書くのです




という意味を込めた



点です。






それを


欲しがっていた


兄の棺(ひつぎ)に


いれました。

この秋は



舞い散る




いちょうの枯葉に




挑戦します。





何の役にもならないが。



合掌










2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する