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2017年09月12日02:06

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希望の灰


私は隣の欲張りじいさんに、意地悪され

愛していた栗の大木で

作った臼(うす)を

焼かれてしまった。

その灰を枯木に

撒いたら花が咲いた。


辛く、悲しい目に

あってしおれてる人に

撒いたら

心がパアッーと

明るくなって

幸せになったんだ。

それから、私は

その灰を壷に詰めて

屋台で売って

歩いているんだ。


ピーヒャラピー


枯木に花を咲かせましょう!


しおれた心に

花を咲かせましょう!



ピーヒャラピー



あ!

誰かが手を振っている。

まいど!

おじいさん、内の桜の

木枯れて花が咲かなく

なって随分たつの。

私の父が重い病で

最期にもう一度桜を

見たいといってるの。


お礼ははずみますから

何とかお願いします。


分かりました。

お父上様を桜の木の下

に寝かせて下さい。


木の枝に登ったおじいさんは

灰を一杯撒きました。

花よ咲け!

病が治って

元気になあれ!


すると枯木に桜の花が

満開に咲きました。


寝ていた父親が


元気に立って

踊り出しました。


ピーヒャラピー


花咲かじいさんは


秋風に誘われて


山道を歩いていました。

その山は、木々が


すべて枯れていました。

おじいさんの灰を

撒いても花は

咲きません。


がっかりしていたら、




美しいお姫様が現れ


言いました。




その灰に私の帯を



焼いた灰を

混ぜるがよい。



といって美しい帯を




置いて去っていきました。



枯木に帯を焼き


その灰をおじいさんの


灰と混ぜ



山の枯木に


撒きました。



秋の風に吹かれた灰は



山の枯木を




見事な紅葉に




変えたのでした。





あのお姫様は




竜田姫(たつたひめ)




秋の女神でした。



あなたの枯木に


花を咲かせましょう!



紅葉を咲かせましょう!



希望の花を




咲かせましょう!



花咲か爺さんは



風に誘われ








歩いて行く。




希望という灰を




持って。


(こんな夢だったから


一気に書いた)





合掌
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