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2017年08月19日04:30

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絵描きの親友の前世 最終回

前世を考え始めたのは主に美輪明宏と江原啓之のオーラの泉を見てからだが、前世療法という本を読んだ影響もある。
前世のヒントは今世にいっぱいあるそうな。
自分の特徴とかどうもそこに行き着いてしまう思考癖とか、色々。

さて私の推理と妄想で親友は前世で若死にした。しかも今世では子供の頃から絵描きになると決めていたそうだ。
私は中国での側室だったことと私たちは双子だったなどから妄想し次のストーリーが出来上がった。


私たち双子は貧しい家に生まれたが、二人とも絵が好きで貧しいながら幸せに暮らしていた。双子とはいえ私はおっとりでもう一人は活動的な性格だった。
二人の性格的違いは育つごとに明確になっていった。
お互いに絵の上では刺激し合いながら育っていったが、何しろ貧しいので大した画材は買ってもらえなかった。
二人が年頃になると地域を統制していた大地主から双子の一人を側室にと要請があった。
両親は悩んだ末、おっとりした私を側室にと決めた。
私は綺麗な衣服や美味しい食事などに単純に喜び、それほど悲しいともおもわず従った。
後宮での生活は豊かな食生活、美しい衣服、下僕が身の回りの世話をしてくれ、おっとりでのんびりな私には悪くなかった。
他の側室とも競争することもなく、たまに絵を描いて見たり、猫を友達に暮らした。
さて実家の方は少し豊かな生活ができるようになり、残された双子には兼ねてから欲しがっていた画材も買い与えられた。
彼女にはそれは待ち望んでいたことでこの世の何よりも絵を描きたかったので、この状況を与えられたことを側室になってくれた妹に感謝し、絵に没頭した。
そして彼女の才能はたちまち開花した。
彼女の評判は遠くまで知れ渡り、彼女は都会に出てより腕を磨きたいと思うようになる。
両親の反対を押し切って都会に出た彼女は、有名な画家に認められ弟子入りする。
努力家の彼女は雑用をこなしながら、絵の腕を上げていきその将来は約束されたようなものだった。
彼女もまた画家として生きていける自信に満ちていたのだが、不幸にも無理が祟ったのか病魔に襲われてしまう。
これからという時にだ。
彼女は病気と貧困を恨み、死を憎みながら20代で生涯を終えた。
果たせなかった夢を残して。

私はといえばおっとりと暮らしながらも、年とともにもし生まれ変わったら絶対に側室にだけはなりたくないと思うようになる。

若い頃友人たちの両親と比べ自分の両親(実の父にも育ての親である祖父母にも)に批判的になり親を選べないのは不公平だと不満に思ったこともあるが、どうやらそれは間違いでこちらが親を選んで生まれてくるらしい。
親友は今世では絵描きになるために経済的に豊かな両親を選んだのかもしれない。
ところが豊かな家庭だったがやがて父親が遊びすぎて倒産し、以来経済的にはそれほど楽ではなかったと思う。
私はといえばお互い一目惚れで情熱的に愛し合った二人を両親として選んだ。しかし二人は私が赤子のうちに分かれてしまう。そして父側の両親に育てられる。
これも何か意味があるのかもしれない。

さてここまで描いた親友と私の前世はあくまでも妄想だから、実際にはどうだったのかわからないが、部分的には当たっていると思う。
色んな意味で、ああだからと納得いく。






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