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2017年08月15日22:09

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絵描きの親友の前世 8

私の勝手な推理と妄想だが、これで親友が前世で早死にだったことがわかった。
そして私たちは前世のどこかで双子だったとも思える。

二人の関係を振り返ると高校時代は何から何まで気が合って、私は親友をひたすら仰ぎ見ていたし、親友は私に画家と絵や面白い本を教えてくれ、また面白い映画にも誘ってくれるのだった。
商売屋の我が家の家族は祖父母も伯父夫婦もたまに訪れる父も文化とは無縁の人々。
親友の家も商売屋なのだが父親側が大地主の家の坊ちゃんだったのと、母親は東京出身のハイカラさん。
この両方から文化への意識は受け継がれたのかもしれない。

若い時は意気投合していた私たち二人だったが、英国で生活するうちにそれは少しずつずれていった。
価値観や人生観がずれるのはお互いの成長を意味し、それはごく自然なこと。
けれど私たちは連絡を取り合い、助け合いながらもどこか胸の奥底で反発しあってもいたような気がする。
やがて私たちはお互い全く違うタイプの人間なのだと認め合うようになる。
共通するものがない。
それでもすごく気になる相手なのだ。

こんなことからこれは双子の関係に似ていると思うようになった。
深い愛情がありながらも反発もしあう双子の関係。
双子によっては全く相容れない関係になってしまうこともあるらしい。
私たちはお互いがいなかったら寂しくてたまらないだろう。

もし私が中国の側室だった前世と私と親友が双子だった時、そして親友が早死にしてしまった前世が同時期だったとすると﹒﹒﹒﹒﹒



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