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2017年08月14日22:10

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絵描きの親友の前世 7

高校時代からずっと私を引っ張ってくれた親友に少しでも役立てた時というのは、私が通訳の仕事で忙しくなってからだった。
その頃にはなん名も必要な通訳の手配も引き受けていた。
なので彼女にも通訳をしてもらった。
彼女はその間ロンドンの我が家か友人の家に泊まり仕事をこなした。
明るく飾り気がなく気さくな彼女は人気があり、1週間の終わりには生徒さんからたくさんの貰い物をしては私たちをびっくりさせていた。
ところが彼女も結婚がうまくいかなくなり、やがてストレスで病気になってしまう。
私のような馬鹿でもシングルマザーでなんとかやっているから、あんたなら大丈夫、心配ないよと慰めながら見守った。
彼女はやがて見事に立ち直りシングルマザーとして二人の息子を立派に育て、自身も美術学校に通い、50歳も過ぎて見事絵描きとしてスタートしたのだった。
若い時には美術学校では生活しやすだろうと陶芸を選んで勉強したものの、やっぱり絵を描きたかったのだ。
そして諦めず実現させた。

彼女は今でもそうだが、向学心がとても強く、エッチング、花輪、バスケット作りなどなど常にコースをとっては勉強している。
その様子は何か生き急いでいるようにも見える。
何をそんなに急いであれもこれもと勉強するのだろう?
そうそう、時間に追いかけられている感じなんだな。
高校時代にそんな詩を書いていた。
さて行動的でエネルギッシュで気さくな絵描きの親友だが、実は繊細でもある。
ペットの猫や犬の死を正視できない。
びっくりしたのは近所の美人子さんを訪ねた時。
膠原病だという美人子さんの話はショックだったのだろう。
帰り道で親友は
「あの人死ぬよ」と繰り返した。
それはなん度も繰り返された。
まるでパニックしているようない言い方だった。
これは何か前世と関係しているかもしれない。
まるで時間が限られているような生き方。
そして死についても引っかかる何かがある。

ここから私の勝手な推理と妄想。
絵描きの親友は前世で早死にしている。

そう考えれば色々と納得がいく。





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