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2017年07月03日02:59

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ナビーの怒りと涙

私ね、本当に腹が立ってね、政府って全然庶民のことケアーしてないって。
あの火事の現場にも行ってみたのよ。ひどい状態だったわ。
死者行方不明70何人とか、発表されてるけど実際にはもっともっと多いとみているの。
だってあんなに大きなタワーなんだもの。
ほらツインタワーのテロの時は死者何名とすぐに発表があったわよね。
でも今回はすごく時間がかかったでしょ?

と憤懣遣る方無いナビー。
私たちは計画通りローカルのガーデンセンターに向かっていた。
駅前を通り過ぎて左方向に進む。
太陽が背中に当たって暖か。

そうね、怪しいわね。
長女Rがね、市のオファーでキッチンとバスルームの改造ができることになったの。床と戸棚を新しく入れて壁を塗り替えてくれると。
長女が欲したのはキッチンの蛇口を入れ替えることだけだったのね。
ところが床、戸棚、壁塗りを全部やるか、全くしないかのどちらかと言うことで選択技なんてないわけ。
長女は断りたかったけど娘が(長女の長女)全部やりかえてもらうべきと主張するので、それにしたがってやってもらったのよ。
仕上がりを見たら、確かに床も新しいし、戸棚も設えられ、壁は塗り替えられていたわよ。けど、もっとも安い素材を使って雑な仕事ぶり。
何だかものすごく貧乏くさくて品がない。
あれだったら以前長女が自分でコークタイルを貼ったキッチンの床やアイケアで安く買ってきた棚やチャリティーショップで買ってきたものや拾った家具で整えていたキッチンの方がよほど素敵だったと思ったのよ。
ひどい状態だったわ、もう長女がかわいそうで泣きそうだった。
そう言うオファーをするにしても選択技は業者に与え庶民にではないのよ、ひどいでしょ。
貧民のために何かオファーするなら貧民の意向を聞き、それと予算を比較しながら計画すべきでしょう?なのに業者に任せて終わりなのよっ!

と私もぶちまけた。
ナビーは続けた。
そうなのよ、政府はちっとも構わないのよ。
それであの火事でね、悲しい話があるの。私もう泣けて泣けて。
バングラディッシュの家族がね、老いた両親と住んでる家族なんだけど。火が回って煙に囲まれもう逃げる方法はないと言うとき、親戚に電話してね、歩けない親を置いて逃げるわけにいかない。自分たちはここで両親と運命を共にする。
けどぼくたちのために悲しまないでほしい。むしろハピーであってほしい。なぜなら僕たちはもっと良い世界に行くんだから。と話したんだって。

オーマイゴッド、オーマイゴッドを繰り返しながら聞いた。
嗚咽しそうだった。
何とか声は出さないで住んだものの涙が溢れた。
17階に住むその家族は80代の父親が歩行困難で逃避は無理だった模様。22歳の婚約中の娘と26歳と29歳の兄たち。
多分両親はお前たちは逃げろと説得したに違いない。
もうすぐ結婚式というめでたい日を前にしての、なんともやり切れない話。

ガーデンセンターが見えてきた。

https://www.youtube.com/watch?v=8O1CcwYf79I
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