美しいロサンゼルスの夜景と、トム・クルーズのカッコいい殺し屋姿を嘗め回すように観ることのできる映画で、この頃から映画内における夜景(ナイトシーン)が綺麗に見せられるようになったと個人的には感じています。
マイケル・マン監督のハードでリアルな銃描写が話題だった本作において、殺しのシーンはどれも秀逸でした。
T・クルーズの射撃姿勢は腰を落として脚を開き、銃は両手持ちで相手に対して正面を向き最初胸に2発撃って、近づいて頭にとどめの1発を入れるというカッコよくて、かつ(少なくとも映画内では)リアルな殺しを描いていました。
映画で殺し屋というと、派手な撃ち合いや社会性の欠如したキリングマシーンとして描かれる事が多いですが、この映画で描かれた殺し屋像はノートパソコンで標的をチェックし、ビジネスマンのように振る舞い、自然と標的に近づき一瞬で殺し、そして何事もなかったかのように去るというスタイリッシュでクールな殺し屋でした。
後にT・クルーズが演じるジャック・リーチャーシリーズの逆バージョンといった感じです。
最後の地下鉄でやられたT・クルーズが椅子に座るシーンと冒頭でT・クルーズがタクシーの運転手(ジェイミー・フォックス)に語る地下鉄話しが対になっているところが、この映画の一夜の悪夢という感じに合っていて良かったです。
ログインしてコメントを確認・投稿する