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2017年05月31日17:00

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映画『パトリオット・デイ』の感想

 『パトリオット・デイ』試写会へ行ってきました。なんとあのジャーナリストの池上彰さんと、タレントの関根麻里さんの生解説付(^ ^)

 池上さんは市警、州警察、大学警察、FBIなど複数の捜査機関が連携を図る、アメリカ独自のシステムに言及し「FBIが捜査するのは、州を超えた犯罪やテロといった重大な事件。映画の中で、FBI捜査官のリックが、なぜテロだと断定するのか。その理由に注目してください」とジャーナリスト目線で見どころを解説されました。「事件の全容について、なるほどこういうことだったのかと、実にリアルで興味深かった」と話してくれました。

 また、先日マンチェスターで発生した爆発テロに触れ、「コンサート会場を出るお客さんを、(会場の)外で待っていたわけで、テロ対策の盲点を突かれた。2020年には東京でオリンピックもありますし、他人事ではない」と険しい表情を浮かべたのです。

 一方、2006年までボストン・エマーソン大学に留学していた関根さんは、「大会当日は町をあげての休日でもあるので、1年で最も多くの人がいる日。普段から平和で、大学もたくさんあるので、まさかテロが起こるなんて……。胸が痛くなります」とコメント。現在も、ボストンマラソンが継続されている点について、「テロがあったからこそ、屈してはいけないという強さを証明しようとする姿に、パワーとメッセージを感じますね」と感銘を受けていました。

 本作は、2013年4月15日に起きたボストンマラソン爆弾テロ事件の、犯人逮捕までのわずか102時間の真実を描いた実録ドラマ。当日の警備に駆り出された殺人課の刑事トミー(ウォールバーグ)、FBIのリックらが“パトリオット・デイ(愛国者の日)”に発生した凶悪テロの捜査に乗り出し、監視カメラに映る不審な“黒い帽子の男”と“白い帽子の男”を容疑者として追う実話の再現ドラマです。

 マラソンシーンやテロ発生時の爆発の凄さ、直後の混乱。そして逃走する犯人を発見したときの激しい銃撃戦など、ハリウッドでしか再現しえないダイナミックでリアルな映像には息を呑みました。
 
 でも本作の一番の魅力は、事件が解決する102時間後の警察関係者や被害者そしてボストン市民らが証言した内容に胸が熱くなりました。この部分は、タイトルバックと重なりながら俳優でなく関係者本人へのインタビューで描かれます。

 8歳の子供を含む3名の犠牲者の他、多数の市民が足を失うなど重傷を追うという悲惨なテロ事件となりました。それなのに被害者も警察も、口々に愛を訴えるのです。犯人を恨むことより、悪魔を封じるには愛なんだ。人々が結束を強くすることなんだと語るのですね。そして市民はフェンウェイ・パークに集結し、この日だけボストンというユニフォームを纏ったレッドソックスの選手のかけ声に呼応する形で絆を確認し合うのでした。
 ところで『パトリオット・デイ』には実は隠されたもう一つの意味があったのです。なぜこのタイトルになったのか、本編ラストをご覧ください。
 
 それにしても、事件の被害者は当然被害意識を強く持って犯人を恨んでもいいのに、義足でその後のボストンマラソンに挑戦するなど前向きなんです。そして何よりも素晴らしいのは、犠牲になった被害者の経験を通して、被害者が平和の使者になればいいというプラス思考でした。いつまでも恨みがましく思う韓国の国民性とは、大違いですね(^^ゞ

 パニック映画でラストこんなにも感動するとは、意外な結末でした(^。^)

 もう一つ感じたことは、爆弾テロはいつでも簡単に発生させることができるということです。共謀罪に反対した野党もいつ何時テロの標的にされるかもしれないという自覚を持つべきでしょう。彼らからしてみれば何万人も集まる講演会は、絶好のターゲットとなります。館内であれば荷物検)で防げますが、イギリスのように駅までの往路を狙われたらひとたまりもありません。
 本作をご覧になって、テロ予防にぜひ関心を高めてほしいものだと願います。



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