昨日のブログで、料理手帳と書いた私の手帳は、正式には
「板前手帳」という名前を付けています。
その手帳のいちばん初めには、新聞の切り抜きが貼ってあ
ります。
広島の原爆資料館に展示してある焦げた弁当を作ったお母
さんの手記です。
8月6日朝7時、米、麦、大豆の三種混合飯に、ジャガイ
モ千切りの油いため、こんな粗末な弁当を あ、うれしと
よろこんで持って出て よう食べずに、腹の下に抱えたま
ま死んでいました、ああ無残、頭、顔の骨で見付け出しま
した。
それからやがて72年。
神戸市東灘区住吉の浦上談話室、ワンルームの片隅にある
ささやかな調理場とコンロ。
どんな料理を作る時でも、このお母さんと、「あ、嬉し」
と言った中学生の気持ちを肝に銘じ、食材でも調味料でも
感謝を捧げ、すべての人々から頂くありがたい気持ちに報
いることが出来るよう努力しようと心がけています。
今日一日、感謝してもしきれるもんでありません!
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