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2017年05月22日20:27

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いや、楽しかった

待ちに待った土曜日、目覚めたら空は輝いていた。
ナビーは来てくれるだろう。
天気予報では時々雨らしい。

朝から大鍋にポテト人参玉ねぎ等とチュリッツォーソーセージを入れてスープを仕込む。
火がとおったらブリーチーズとリーク(ニラネギ)を入れ味を整え仕上げる。
それに孫娘の好きなダンプリン(団子)。

夕食はシメサバで海苔巻き、それともこれは日曜日にしようかと迷う。

10時半にはそちらに行けるわと言っていたナビーは、週末は電車がないので前回同様途中からバスでやって来たため時間がかかり昼前に到着。
長女もやって来た。
しばらくして双子を迎えに言っていた孫娘と双子も到着。
孫娘は綺麗に片付いたパテオの敷石の間をセメントで埋める仕事を双子の弟たちにやらせると張り切っている。
空は曇りがちに変化、時々ぱらつく雨。
ナビーは今日は2階の窓を覆わんばかりに茂っているジャスミンを整理し塀に絡んでいる蔦を処理するため高いはしごに登っての仕事。
長女は堆肥の整理とインゲンを植えたり。
私も庭に出て先日からの続きでブラックベリーを掘り起こす。

えっ、菜食なの?
そうではないけど昨年から赤い肉は食べないことにしたの。
と、ナビー。
そうか、するとチュリッツォーの入ってるあのスープはダメか。
長女は菜食(魚は食べる)だし昼はどうしようと何もアイデアが浮かばないままうろうろしていると、いつの間にか姿を消していた孫娘がチキンアンドチップスとフィッシュ&チップスを買って来ていた。
ふーっ、助かった。

大急ぎでトマト、きゅうり、レタスのサラダを用意。
孫たちと孫娘のボーイフレンドはダイニングテーブルで。
私たち3人は居間ののコーヒーテーブルで食事。
話好きなビーは彼女の若かった頃の話をしてくれる。
社交技ゼロのアスペルガーの長女は黙々とフィッシュ&チップスとサラダを食べる。

それでね私が当時知り合った彼のことを兄が猛烈に反対したのよ。当時私は大学入試のために頑張っていたんだけど、兄の反対に反抗して家出してね、大学も諦めて結婚。それから6年間頑張ったの。でも残念なことに彼の両親も宗教が違うことでね、私は差別されて。私はモスリム、彼の家族はクリスチャンだから。

じゃあ誰も頼りにできなかったのね。

そうなの。それに彼は暴力も振るうしで。ただ当時はそれが当たり前だと思っていたのよ、私。ま、とにかく6年で離婚したの、ハハ。
ところがその後知り合う男がやはり暴力的だったり、アル中だったりと駄目男ばっかりだったの。

アル中はね、難しいわね。

そして彼らの親がこれまた差別するしで。

なあに、その人たち白人?

そうじゃないのよ。ウエストインディアン系だったりインドとウエストインディアンの混血だったりなんだけど。
彼らの方が差別的なのよ、KOKO.

あ、そうなんだ。ありうるね。

だけど面白い体験もしたのよ。一人はねパイロット放送をやっていてね。ほら不法なやつ。だから場所獲得が大変でそれも高い場所ほど電波が飛びやすいから、時には森の木の上とかそれも真夜中に器具を持って森に入っていってね。ある時、うふふ、尿意を催して茂みで用を足しいたのね、ズボンを引き上げながら茂みから出たらね、すぐ近くの茂みから少年が飛び出して走り去ったの。びっくりしたのはその後から初老の紳士がね現れたのよ。ピンときたわ。彼らが何をしていたか。すごく身なりのいい紳士だったのよ。だからなぜホテルを使わないのか不思議だったわ。

当時はまだ公にできない時代だったからかもね。

そうでしょうね、ともかくやっと今の彼と幸せに暮らしてるってこと。

でもよかったじゃない?大変で辛い体験したおかげで強くなったしいろんなことを学べたってことだから。

そうなの、とナビー。

彼が風邪で寝込んでいるから今日は泊まらないで早めの帰ります。知ってるでしょう、男が病気の時って。

そうそう、もう死にそうな感じよね。

ふふ、ただの風邪なのにね。

ナビーは夕方切り上げて帰っていった。
いや、楽しかった。



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