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2017年05月13日23:07

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【バレエ】眠れる森の美女(新国立劇場)

チャイコフスキーの3大バレエで唯一見ていないのが「眠れる森の美女」なので、とりあえず見なければ、という義務感に駆られてのチケット購入だった。
ストーリーはグリムやペローの童話、あるいはディズニー映画で知っているが、音楽はまったく知らない(結局、聴いたことがある曲は第1幕のガーランド・ワルツだけ)。公演時間も3時間超で長め。6人の妖精や宝石の精が抽象的な存在なので、彼らのヴァリエーションで使用される音楽をどう評価してよいか分からず(例えば「くるみ割り人形」だとアラビアの踊りとか中国の踊りとか、ものすごく分かりやすいのだけれど)・・・。
全体的に難解な印象の作品だったが、そんな中でも極めて単純に理解できたのはダンサーたちの技術力と身体能力の高さ。オーロラ姫を筆頭に、女性ソリストたちが片足爪先立ちの姿勢を長く保つ間、ぐらつかないのには驚いた。男性ダンサーが支えるといっても、片手をちょっと預けるだけなのだから、ほぼ自力で立っているようなものだ。本当にすごい。

プロローグ:
全てにおいて華やか。お城の舞台セットは豪華でテンションが上がる。悪の精カラボスでさえ上品で華麗。個人的にはもっと毒々しいキャラクターを想像していたのでやや拍子抜け(笑)。

第一幕:
オーロラ姫に求婚する4人の王子に注目していた。イタリア、スコットランド、ドイツ、ロシアと国名が当てられているので、それぞれの民族舞踊的な音楽と踊りが鑑賞できるのかと思ったのだが・・・そういう趣向はないようだった。残念。

第二幕、第一場:
森の中のシーンは色使いが沈静的だったので、森の精たちが登場するあたりでは少し飽きてしまった。

第二幕、第二場:
手下たちが音もなく動いてカラボスをリフトするので、カラボスがまるで宙に浮いているかのようだった。

第三幕:
宝石の精による踊りは男性1人、女性3人という面白い組み合わせ。かぶり物のディヴェルティスマンも楽しかった。



振付:ウエイン・イーグリング
指揮:アレクセイ・バクラン
オーロラ姫:池田理沙子
デジレ王子:奥村康祐
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