mixiユーザー(id:4941862)

2017年05月13日21:36

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映画「ノー・エスケープ〜自由への国境〜」☆☆☆

 メキシコ=アメリカ間の砂漠の国境を、「自由の国」に不法入国ところ人間狩りの対象となり、ひたすら逃げるという物語です。

この映画、タイトルが出るシーンの美しさは秀逸でした。
冒頭と最後の2回タイトル「DESIERTO」が出ますが、地平線から太陽が昇る明け方と地平線に太陽が沈む夕暮れと対になり、かつ映画の始まりが日の出で映画の終わりが日の入りとなる比喩的な意味もかかっていて、カッコよかったです。
※スペイン語で「砂漠」の意味だそうです。

海を国境とする日本人には理解しがたいですが、国境には警備兵も壁もなくただ簡単な有刺鉄線があるだけで、苦も無くアメリカへ侵入することができます。
この映画引きの画が多いのですが、西部劇のような砂漠の自然を効果的に使い、何もない荒野=誰も助けてくれないというイメージを刷り込まれます。

上映時間が88分と非常にタイトなことから、無駄の無い演出でよくまとめられていました。
主人公が車の整備工であることを冒頭、車が故障するシーンで紹介し、中盤の見せ場で車を盗むシーンに結び付ける演出は良かったです。
同様に「しゃべる人形」を使って、主人公のアメリカに行く動機や敵に見つかりそうになるサスペンス、敵を欺く反撃の道具と一つの事象に様々な意味を持たせるイイ演出だと思いました。

犬は危険な獣ですが、本作では人間がもっとも危険な獣として描かれています。
あの南部のアメリカ人(白人)は、一昔二昔前のハリウッド映画でこそよく観ましたが、最近は絶滅危惧種に指定しても良い位珍しいと思いました。
でも、スナイパー描写はカッコ良かったです。

主人公が↑のアメリカ人を倒すクライマックス、武器とか腕力でなく「勇気」を使って(文字通り)倒すという展開には、心底興奮することができました。

とても良質な映画を観れてとても満足できました。





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