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2017年04月24日21:27

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紅い提灯を灯せ

色々考えてみた上でね
とある日美人子さんに話してみた。

私ほら、ご存知のように困ったことには怠け者で動かない性格でね、うっかりしてると椅子に座ったまま1日が過ぎてしまうことも多いのよ。
美人子さんは頷きながら聞いてくれる。
それからねソーホーのチャイニーズスーパーで買い物するとレジの人に中国語で話しかけられたりするの。
性格はあまりやる気はないし活気がないのよね、なんか寝転んで本読んだりね。
一日中ゴロゴロしているみたいなのが好き。
高校時代にね絵描きの親友のお母さんに大きくなったら何になりたいかと聞かれて、お妾さんになりたいと答えてびっくりされたことあるし。
それから足がとても小さい。
何かこう諦めて生きているような無気力な感じなどから、私の前世は中国の側室だったのじゃないかと思ったの。
ね、それぴったりでしょ?
美人子さんは頷いた。
納得した頷き方。
育ててくれた祖母の話によると、ハイハイができるようになっても座ったままあまり動かなかったそうだ。
なのでマッチ箱を与えて1時間ほど畑仕事をして、戻ってくると同じ位置に座ったまま相変わらずマッチ箱を手にひっくり返したり振ったりしながら飽きることなく遊んでいたと。
だから手がかからない子供だったのだそうだ。
また手にしたものを口に持っていくことをしなかったので、口が綺麗な子だったとも言っていた。
しかし大人になってからは反抗的で食い意地も発達してしまい、全く親不孝な人間になってしまったのだが。

ともかくこの推理は結構あったているような気がして私も納得した。

前世はいくつもあるらしいが、すぐ前の前世などのヒントはあるのだそうで、考えてみたらこうなった。
そして美人子さんに話してみたのだ。

何年か前に「紅夢」という中国映画を見た。
それは側室が主人公の映画だった。
何人もの側室がそれぞれの小さな家に住み、下僕に身の回りの世話を受け、主人の寵愛と権力を手に入れるために男子を身篭ろうと側室の間での確執を描いたものだったように記憶する。
主人が訪れる夜はその側室の住まいの前に紅い提灯が灯される、そこからのタイトルで英語はReaise the Red Lantern(紅い提灯をともせ)。
https://www.youtube.com/watch?v=K1sMU1ohnI0
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