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2017年04月15日02:57

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心に響く水の音

看取りのおばあさん、

今夜あたりが

旅立ちか?

肩呼吸や舌が喉に沈み、

目が見開き、

顔色も変色してきた。

娘さん一人が

簡易ベッドで付き添っている。

娘さん若くしてご主人を

食道癌で亡くしている。


声が出ないからか、



パーン!

と手を叩く音がして

息を引き取ったそうだ。



娘さんと二人で

聴いたと話してくれた。

私達も亡くなる人が


お礼なのか

ナースコールを


鳴らしてくれた

人がいた。


音も聴こえる人には


聴こえるのか。


だれもが、注意して


いれば聴こえるのかも


知れない。


春の訪れの音も。



「古池や


蛙飛び込む


水の音」

松尾芭蕉の代表作。


気がつかなければ


生まれない作品。



観えないものが

観える。

 
聴こえないものが


聴こえる。



これも集中力の鍛練か。



受付に来るお年寄りや

家族にその場で書く


書に感謝される。


私の字に何かを


感じてくれる。


私は前から考えていたのが


私の書から


音が


聴こえる


そんな作品を書きたいと。



観る人が観れば



聴こえてくる







その人の耳に


聴こえる音は



何の音だろうか?



例えば、


『春』


には


雪解けの音を込めて。


観る人が


川の流れる音が


聴こえてくるような。

私はこのような書を


霊書


心響書



と名づけている。



音が観える書



亡くなった人には


聴こえる


観える



のかも。



いつの日か

皆さんの心に


聴こえる




作品が



書けますように



合掌
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