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2017年02月25日10:58

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宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか

数理物理学者ペンローズは宇宙の始まりと終わりは同じだと言う。

宇宙空間の存在は無という大きさの無い一点から始まったのだけど、物質密度無限大の無が密度を薄めながら膨張拡大を138億年間続けてきた結果として今に至っている。

我々の住んでいる膨張宇宙はこのまま膨張を続けて物質の密度がどんどん薄まっていって、遂に、重さがゼロである光しか宇宙に存在しなくなってそれ以上薄まれなくなった密度ゼロが宇宙の終わりで、宇宙の終わりが宇宙の始まりである、というサイクリック宇宙論を、ペンローズは提唱している。

密度無限大と密度ゼロは同じである、と言うのだ。

「陰極まれば陽に転ず」という言葉があるように、宇宙は始まりと終わりという両極端が一致して時間がループをなす、と言うのだ。

空間をトランポリンのように水平に張られたゴム膜に喩えて、物質をゴム膜の面の上に乗っている球に喩えて、球という重りによるその密度に比例する大きさのゴム膜を下へ押す圧力でゴム膜が下方向に膨らんで出来る傾斜面を周囲の球が転がり落ちる落下現象として重力現象を説明した、一般相対性理論によれば、宇宙の始まりの物質密度無限大の一点には、空間膨張させるエネルギーが顕在化していない潜在能力として内在している。

このように空間が一点に縮んで消えている状態においては時間という潜在エネルギーしか存在しない。

一般相対性理論においては物質は重さがあるために空間を延ばして時間を縮ませるとされるのに対して、特殊相対性理論においては光は重さがないために時間を延ばして空間を縮ませるとされる。

つまり宇宙の密度が無限大から始まって薄まっていってゼロに終わった暁には、光しかないから宇宙空間が時間に転じている、という意味で、宇宙の始まりと同じ状態に戻っているのだ。

宇宙の始まりと終わりは時間だけで、始まりから終わりまでの過程中はそれが空間化している。

空間化とは時間という潜在能力の顕在化のことである。

この世のすべての者は光速度以内という制限速度内を守り合っていて、光速度がこの世の最高速度なのは、光は重さがゼロであるためにこの世に光より軽い者が存在しないからだ。

この世に光より速い者が存在しないのが物質の重さがプラスなのに対して光は重さがゼロだからだとすれば、重さがマイナスになれば光速度を超えてこの世の外に出ることになる。

このようなプラスとマイナスが中和し合うことによって、プラスマイナスゼロになって、「物質の密度=空間の曲がり具合」というアインシュタイン方程式に従って、曲がっていた空間が平坦になって時間に転化し切った状態こそ、宇宙の終わりにして始まりなのだ。

では、この世の外に出るとはどういうことか、以下に説明しよう。

素粒子という大きさのない点粒子に重さがあることによる物質密度無限大は宇宙という大きさのある空間の膨らみを意味するから、我々の住んでいる膨張宇宙は超宇宙を合成している素粒子の一つである、というふうに、素粒子一個一個が宇宙一個一個であるとする無限後退説が導かれる。

物質密度無限大になれば空間に喩えられたゴム膜面の斜面の傾きは無限大になるのだけど、垂直に切り立った壁をどんなに速い者も登ることはできないから、この世で最も速い光すらも脱出できないという意味で物質密度無限大の特異点をブラックホールと呼ぶとすれば、この世とは我々が脱出できないブラックホールの内部のことだから、この世の外に出るとはブラックホールから脱出するということだ。

なぜ光速度を超えれば垂直に切り立った壁を登ることができるのかと言えば、ブラックホールの外にとってのブラックホールの内部において重さがマイナスである、ということは、一般相対性理論の基礎方程式であるアインシュタイン方程式の重さに付いているマイナス符号を時間に付け直して時間を逆行させたものによって、ブラックホールの内部自身にとってのブラックホールの内部が記述される、ということだからだ。

このことは、特殊相対性理論では、光速未満から光速に近づくにつれて時間が遅延していって、光速で遅延し切って時間が止まって、光速を超過すれば時間が逆行する、というふうに説明される。

つまり光速を超えれば、傾きが無限大の傾斜面を物が落ちていく落下現象を、ビデオに撮って逆再生させたときみたいに、傾きが無限大の傾斜面を物が登っていく。

したがって、すべての者を吸い込むブラックホールの外にとってのブラックホールの内部はすべての者を吐き出すホワイトホールでなくやはりすべての者を吸い込むブラックホールである。

したがって、自分にとって相手がブラックホールであるのはお互い様のことで、「お前は自分自身のことを光だとのみ思っていて俺のことをブラックホールだとしか思っていないのだろうけど俺をして言わしむれば俺こそが光でお前のほうがブラックホールなんだけどなあ」とブラックホールは光に対して思っていることだろう。

この世の外に出るとはブラックホールに入ることである。

だから、宇宙を合成している素粒子というブラックホールに入れば超宇宙へ出る。

つまり、部分の中に全体が入っているという無限ループをなすような入れ子として無限後退はあるのだ。

このような入れ子構造は、ちょうど、ドーナツの穴の中に入っても表面に沿って外側に出ても行き着くところは同じであるというループ構造と、同じである。
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