【LibertyWEB】フリン米大統領補佐官が辞任 「正直さ」を大切にするトランプ大統領
トランプ政権閣僚級のマイケル・フリン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が13日夜、辞任しました。
トランプ政権が発足する前にロシア当局者と対ロ制裁について協議していたとされる疑惑に対して責任を取る形です。アメリカには民間人が外交政策に関与することを禁じる法律があり、これに抵触する恐れがあるとされます。
フリン氏の代行は、退役軍中将のジョゼフ・キース・ケロッグ氏が務めることとなります。
フリン氏は当初、疑惑を否定していましたが、9日に報道担当者を通じ、ワシントン・ポスト紙に「(大使との電話で)制裁の話題が絶対になかったという確信はない」と述べ、それまでの発言を覆しました。
⇒フリン氏は、トランプ大統領が候補者であった時点から支持を表明し、米露の関係改善を呼びかけてきた人物でもあります。
今回の騒動で、米露関係改善への歩みが遅れることは避けなければなりません。当面、補佐官を代行することとなるケロッグ氏がロシア外交をどのように考えているのか、注目が集まります。
またCNNの報道によれば、トランプ氏はフリン氏が当初疑惑を否定し、嘘をついたことに不満を募らせていたとのことです。実際、トランプ氏は人材採用においても筆記試験などの能力判定よりも、相手が誠実であるか否かを重視すると言います。「正直さ」を大切にするトランプ大統領の一面が表れていると言えます。
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2017年2月9日付本欄 過去世から見るトランプ大統領とワシントンの共通点
http://the-liberty.com/article.php?item_id=12567
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