私の祖父は、明治9年生まれ。医者をしていて、昭和35
年まで開業していて、40年に90歳で亡くなりました。
私が生まれた時が70歳。それから20年。あれこれ話し
ました。
岡山の足守という陣屋町。田舎のことです。
祖父の話。
「わしらの子どものおりは、鮒やら朽ち縄やらすずめやら
うさぎと話をしたもんや」
ああ、朽ち縄=へびのことです。
川へ行ってのう、小さな鮒に向かって、腹が減っとるもん
で捕まえさせてもらうけど、ごめんしてつかーさい!と、
言ったもんや。
その鮒。小鮒。網で焼いて、包丁で刻んで、それをご飯の
上に載せて、大根と人参の汁をかけて・・・足守のほうで
は「鮒めし」と言って食べたものでした。
私も大好物でした。
中学生の頃、私は東京の少年になっていましたが、朽ち縄
を首に巻いて、女の子をきゃあきゃあ言わすことに喜びを
感じていました。
なーに、鳥獣魚虫。みんな、友達だす!
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