生と死だけのことでしかない。
しかし、死は語る。
夜空に飾られた星のように、
死という事実は雄弁に語る。
人は誰もが、死を迎えるための準備にも等しいが、
そのうちにはまたさまざまな感情が隠されている。
ボクラは絶えそうな小川に住んでいる小魚。
枯葉に守られて生きているんだろう。
オクラは緑の角形をした植物。
だいぶんにねばねばしていておいしんだろう。
油に付けられてこんがりと焼かれることを夢想してはならない。
地獄の業火は、それこそが君の不幸たる鉄の鎖を、
焼き払うものだと信じてくださいませ。
何かを知れようと思うのであればそれは舟のようにやはり、
小川をわたる運命のしるしなのでしょう。
天変地異も奇奇怪怪もおとずれる。しかしそれらはすべてが信じつ。
わたしは身体と魂をどうにか、あわせるだけのことだけしかできない。
はっきりと知っている。
あのオリオンを作り出す星の一つ一つは、
太陽よりも遥か大きいということを。
空の声と風を聞くのだ。我々はまだ何も知らないということを。
中世に生きた友人よ、盟友よ、君らの墓標を天に掲げよう。
わたしの屍もその場所に葬れたならば。
命とは何だろう、
生きたれば
君こそが宇宙だろう。
尊く、何よりも尊くあればホザンナ。
命と死の意味なんて知らぬよホザンナ。
だが美しく、だが美しく風は吹けよと願うのだ。
どうか夢がかなうような、悲しみのないところには光が満ちていると。
願うのだよホザンナ。
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