音の細かい上がり下がりの指示と漢字だらけの経文がセットになっているので謡いにくい。だが、京都から鎌倉までの道行きは流麗で美しく、何度でも謡えそう。
処刑されることが決定してから、太刀持ちが背後から刀を振り上げるその瞬間までが細かく描写され、情景がありありと目に浮かぶ。
平盛久が助かることは分かっているのだけれど、緊張感に息が詰まりそうになる。このような状況で冷静に死を待ちながら座っていられるのだとしたら、武士って本当にすごい。
源頼朝の気が変わる前にさっさと帰ろう!というラストはちょっとおかしかった。
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