私のこの作品との出会いは、踊る大捜査線劇場版一作目における小泉今日子…と告白すると、この作品の価値が下がるかもしれない。
しかし、この映画の出来が良いためにオマージュされたと考えれば、この映画の素晴らしさを端的に現していると言える。
物語は、レクター博士とジョディ・フォスターのセクシーでちょっとサディスティックな会話劇を楽しめる作品で、ジョディ・フォスターの性的指向は、若い頃出演したこれらの映画作品により歪められた可能性もある…かもしれない。(実際は、J・フォスター側の売り込み)
この映画で一番の見所はレクター博士の逃亡シーンで、この映画劇中で一番の怪物(モンスター)が誰か良く分かる名場面である。
連続殺人犯(バッファロー・ビル)の捜査とレクター博士との会話劇を118分で収めた監督の手腕はすごいと思う。
劇中の不気味な写真(無残に殺された女性)は、全て実際に女優を使って撮影したとのことでした。
あと、レクター博士とJ・フォスターとの会話は4シーン11分程度しかないという事実に、見せ方のうまい監督だと感じました。
暴力が支配する刑事モノというジャンルに、「プロファイリング」という知的な概念を取り入れ、時代を切り開いた発明的映画として歴史に名を残した名作です。
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