美しい栗毛に派手な流星。
ムービースターが逝きました。
1986年4月9日生まれの満30歳。
馬としてはかなりの長寿です。
同期の名馬達は皆、既に他界。
堂々の大往生といえるでしょう。
大好きな馬でした。競馬を始めて最初に好きになった馬。
岸滋彦騎手とのコンビで条件戦を勝ち上がりオープンへ。
初めて関東に遠征してきたのが小雨降る秋の天皇賞。
メジロマックイーンが降着したレースでひっそりと9着。
中京、小倉と重賞を連覇してローカル平坦での強さを証明。
次に東京競馬場に来たのが翌年の安田記念。
鞍上に武豊を配してG1レースで初の掲示板(3着)。
そして再び天皇賞。レッツゴーターキンの2着で大波乱を演出。
明けて8歳。競走馬としては晩年のシーズンにも関わらず
1年ぶりに岸くんとのベストコンビ復活で大活躍。
中山記念で安田記念馬、桜花賞馬を蹴散らしG2を初制覇!
大好きな小倉競馬場でもう1勝して引退。50戦9勝2着9回。
その勝敗にずっとずっと一喜一憂していました。
あのハマった時の弾けるような追い込みに惚れました。

2013年9月。彼を訪ねて岩手県水沢市の湯澤ファームまで行きました。
向こうは覚えていなくても、こっちはあなたの顔を忘れることはありません。
小さな牧場で元気一杯に、幸せな余生を過ごしていて嬉しかった。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1914321255&owner_id=4380531

遠方からの来客だな・・・と理解してくれたからなのかどうなのか、
人懐こく顔を摺り寄せてきてくれた時はもう、涙が出るほど感動!
しばらくそこから離れることができず、現役時代の思い出話を。
あの時、会いに行っておいて本当によかった。

牧場の方がネットを通じて、定期的に彼の近況報告をしてくれました。
初めて異変があったのは今年の5月。転倒して起き上がれなくなったと。
馬は自力で起きられなくなったら、もう生きてはいけません。
でもその時は草を食べて3時間後に奇跡的に立ち上がったと!
これがその時の感動の映像。涙なしには見られません・・・・
https://www.youtube.com/watch?v=G1QZvoq-6AY
https://www.youtube.com/watch?v=LxJNWpi7-J4
飼育員の方が馬房の前に寝泊まりして看病してくれたそうです。
年齢的には予断を許さないはずなのに、ムービースターは復活します。
そう、現役時代から、ムービースターは絶対諦めない馬なんです。
「まだまだ生きるよ!」と人間たちに嘶いて答えたに違いありません。

それから5ヶ月。10月に入って再び倒れたムービースター。
それでも補助器具で身体を支えられながら、ムーちゃんは頑張りました。
そして大切にしてくれた人達に囲まれながら、
10月10日9時35分 天馬になりました。
<湯澤ファーム かけこさんより>
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この馬で競馬が好きになったとか
最初に好きになった馬だったとか
ずっと応援してた馬だったとか
そういうふうに この馬を思ってくれる方の多さに 驚いてます
ムービースター
この馬がもつ魅力
この馬が持つ運の強さ
この馬がどれだけ愛されてきたのか
今 まさに今
目の前の光景を見て
痛感しています。
ムーちゃんありがとう。
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これほど幸せな馬生を全うできた馬は本当に少ないと思います。
牧場の皆さん、天寿を全うさせてくださりありがとうございました。
今でもムービースターが一番好きな馬です。
思い出をありがとね。
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