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2016年09月24日06:23

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「エチオピア紀行(70):安全のためのガードすら無い、足もとツルツルの岩の教会;追記 ノーベル賞候補に日本人研究者3人

 創建以来、ラリベラの聖救世主教会は少なくとも800年はたっている。これまで無数の信者が来場し、近年は外国人観光客も増えている。赤色凝灰岩を削っただけの床は、ツルツルになっている。しかも岩を削り出した壁には、手すりさえない。乾季で良かったが、雨季なら床が滑って危険なほどだろう。

◎手すりもガードも何も無い岩窟教会
 それは、聖救世主教会に限らない。他の11の岩窟教会がすべてそうである。僕は、後で回った教会の通路で、本当に怖い思いで歩いた。
 削り出した岩盤の最初の地面までは、11〜12メートルはある。地上でガイドの説明を聞いている外国人ツアー客がはるか上に見える(写真)。
 なお、これでもお分かりいただけるだろうが、岩窟教会が削り出された地上には、安全上の一切の防護ガードがない。足を踏み外したら、下が剥き出しの岩盤だから怪我程度では済まないだろう。

◎「第2のエルサレム」建造の情熱
 聖救世主教会は、長さ33.7メートル、奥行き23.5メートル、高さは11.5メートルという。硬い岩盤に穴を掘り、教会の部分だけ掘り残し、その後、さらに教会内部の岩をくり抜いていく。さらに内部や外の壁に装飾を施す。いったいどれくらいの労力と時間がかかったのだろうか(写真)。
 ムスリムに占領されたエルサレムとその途中の地域を突破できないために、その代わりを地上に顕現すべく、真に敬虔な宗教的情熱だけが、「第2のエルサレム」建造に注がれたのだ。
 僕は、穴を降りきって、聖救世主教会を見上げた時、思わず両手を合わせて祈りを捧げてしまった。

注 容量制限にタッチしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、http://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201609240000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

追記 米調査会社が理系ノーベル賞候補に日本人研究者3人
 もう、そんな季節が来たか、と思ったのは、21日にアメリカの調査会社トムソン・ロイターの発表を新聞で読んで、である。同社は、例年行っているが、学術論文の引用数などから予想したノーベル賞候補者24人を、同日、発表した。
 日本からは生理学・医学賞に京都大学の本庶佑名誉教授(74歳)、化学賞に崇城大学の前田浩特任教授(77歳)と国立がん研究センターの松村保広分野長(61歳)の3人が挙げられた。
 長年、免疫学に大きな貢献をしてきた本庶氏は、毎年のように候補に挙げる常連で、特に画期的な癌特効薬「オプジーボ」(8月28日付日記:「画期的新薬が医療保険制度を崩壊させるか? オプジーボという『怪物』」を参照)開発につながる免疫ブレーキ役の蛋白質「PD−1」の発見者として世界的に知られる。
 また前田氏と松村氏は、癌に抗癌剤を効果的に集める「EPR効果」を見つけた。
 今年のノーベル賞は、生理学・医学賞が10月3日、物理学賞が4日、化学賞が5日に発表される。さて、今年は何人が受賞するのか、楽しみだ。

昨年の今日の日記:「北朝鮮ならず者集団が『拉致調査』にゼロ回答の意向に断固として抗議;現代史」

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