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2016年09月21日09:46

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人生意気に感ず「大衆迎合主義の危機。最悪の移民・難民問題。パラリンピックの光」

◇政治家は信念がないと浮草のような存在になってしまう。長い政治生活を通じて抱く私の感想である。そして、政治家の信念は、ただ力んで生まれるものではない。自分の価値観を中心に据えて絶えず学ぶことで、それは形成されていく。価値観は個人の問題であるが政治家に求められる要素としては、人権の理解が不可欠である。

 政治家は信念がないと大衆迎合となる。票が欲しいために、大衆に従ってしまう。それが広がって、今、民主主義は危機にある。それは信念のない政治家が一因を作っている。私は自分の信念の弱さに悩んできた。悪循環なのである。その場が良ければいいという大衆が大衆迎合の政治家を生む。

◇大衆迎合主義とも言うべき現象が世界に広がっている。トランプのような人物が大衆の喝采を浴びて大統領候補となった。フィリピンではドウテルテのような、野獣のような男が大統領になっている。目先が良ければいい、自分が良ければいいという動きの典型は、移民・難民の排斥である、イギリス、フランス、ドイツ、そしてアメリカまでも、そういう排外主義の極右が勢力を伸ばしている。危険なナショナリズムの萌芽というべきだ。

◇国連サミットが難民の受け入れにつき、各国が公平に負担や責任を分担すべきという宣言を採択した。日本の現状は、難民に対して最も固く門を閉ざしている。この宣言は、日本が今後難民政策を改めねばならぬ時代が来ることを示す。

 シリア内線などを背景に、母国を離れた移民難民は2015年に計役2億4400万人に達した。この数字は第二次大戦後最悪であり、世界の情勢から更に増えるだろう。

◇パラリンピックが閉幕した。私は、今回のパラリンピックで障害者に対する認識を改めた。自分の中に無知と偏見があることを恥じた。義足の人、義手の人が世界の舞台で最大限の自己主張をし、輝いている。一人一人に絶望の渕から這い上がったドラマがある。この人たちの活躍は一般の障害者だけでなく、健常者にも限りない勇気を与えた。

 考えてみると、障害者と健常者の区別はない。誰もが何かを抱えている。年間3万人もの自殺者があるが、これは心の障害といえる。がんで苦しむ人や足腰の衰えた高齢者にも、パラリンピックは生きる勇気と希望を与えた。(読者に感謝)

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