興行的な成功と上映時間103分と短いことは、この映画唯一の魅力で一般的には「観ない方が良い。」と自信を持って答えられる映画である。
物語はロンドン警視庁の特別チームが、脱税容疑者「アレクサンダー・ピアーズ」を逮捕するため、彼の女であるエリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)を追うというのが導入で、物語が進むにつれアレクサンダー・ピアーズが実はロシアマフィアの金庫番だったとか、エリーズが(ロンドン警視庁の)潜入捜査官だったとかとんでも展開があり、ラストの「納税」してハッピーエンドという落ちは最低だった。
唯一の収穫は、久しぶりにティモシーダルトンを観れたことが、それだって警察側の上司という平凡な役で、この映画の荒唐無稽な展開なら「彼はMI6のエージェントでアレクサンダー・ピアーズと協力してロシアマフィアを壊滅することが目的だった。」と最後に明かされた方が納得できた。
もちろん筋書きに納得はできない前提だが、エリーズ役はアンジェリーナ・ジョリーのように強い女性のイメージがある彼女は適任とは言えないと思った。
顛末の部分から考えると、もう少し若くて男の方が助けたいと思わせるような人を選んだ方がよかったと考えます。
また、ジョニー・デップが「普通の人」というのは大分無理があると感じました。
でも、落ちの部分が「金」も「女」もゲットしてさよならするとするならジョニー・デップくらい華やかな方が画になると考えるけど、それは本末転倒でこの映画にとって損にしかならない。
この映画に対してツッコミは意味ないと思いつつ、この場合イギリスで納税の義務があるのは、イギリス人という謎設定のロシアマフィアのボスで、アレクサンダー・ピアーズを追うのはボスを捕まえるための餌ということにしないと、ロンドン警視庁はマフィアの金を横取りするためにアレクサンダー・ピアーズを追っているとしか思えない。
物語の中盤、イタリア警察に捕まった「間違えられた平凡な数学者」の供述によると、妻を亡くしてヨーロッパに傷心旅行したところ電車で美女に声をかけられ一緒に食事をした。
その後、ベネチアで観光しようとしたところ彼女と再会、誘われるままに高級ホテルへチェックインしたと正直に喋ったところ、「羨ましい」の一言。
その映画を観た一般人男性(日本人)もその点について羨ましいと思った。
ログインしてコメントを確認・投稿する