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2016年09月17日06:21

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メタゲノミクス分析などハイテク古環境復元で「最初のアメリカ人」はカナダ西海岸沿いの南下で大平原に到達を推定;追記 民進党幹事長に野田氏の意外感

 現在のベーリング海峡は氷河期には陸化し、このベーリンジア陸橋は、シベリアと北米の動物の往来路になっていた。シベリアに達していた人類も、このベーリンジア陸橋を通って現アラスカに達したが、そこから南の大平原にまでは、ロッキー山脈を挟む東のローレンタイド氷床と西のコルディレラ氷床が行く手を塞いでいた。

◎土壌微生物などのメタゲノミクス分析も
 しかし1.5万〜1.4万年前頃(較正炭素年代)頃に、両氷床が退き、長さ約1500キロの無氷回廊が開いた。ここをクロビス文化人やそれ以前の先クロビス人が通れたかどうかは、議論が別れている。
 カナダ、デンマーク、アメリカなどの国際研究チームは、無氷回廊の最も狭まった地峡から採集した動植物資料(写真=旧無氷回廊地域の現況)を、従来からの放射性炭素年代測定、花粉分析、大型動物化石分析を含め、池塘のボウリングコアから採集した土壌の新たなメタゲノミクス(培養を行わずに環境中の微生物のゲノムDNAをすべて抽出・収集し、これらの塩基配列を網羅的に読んでいき、遺伝子配列からどのような微生物が生息していたかを探る革新的手法)解析で分析した結果を、イギリスの科学週刊誌『ネイチャー』9月1日号で発表した。

◎1.26万年前以前の無氷回廊通過は無し
 研究チームの復元した古環境景観は、約1.26万年前(較正炭素年代)に無氷回廊地峡はバイソンとマンモスがうろつくステップ植生であり、その後の約1.15万年前(同)にはムース(ヘラジカ)やエルク(ワピチ)の分布する疎林に移行したことを突き止めた。この頃には、マンモスは絶滅していたようだ。
 1.26万年前以前の氷河期の終わった北米と南米に先クロビス人がこのルートを通過した可能性は古環境から見て無く、西岸沿いに南下したのではないかという。ただそのルートの大部分は、後氷期の海面上昇で海没しているので、証拠の回収は困難だ。
 無氷回廊を通過したとすれば、その後の人類だろうという。

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昨年の今日の日記:休載

追記 民進党新幹事長に野田佳彦氏の驚き
 民進党新代表の蓮舫が、新幹事長に元首相の野田佳彦氏を起用した人事は意外だった。代表選で推薦する側に回った細野か、と思っていただけに、である。
 幹事長は、党の運営・実務を仕切る重要ポストだが、党のナンバー2である。いわば代表の直属の部下なのだ。
 驚いたのは、野田氏が蓮舫より1回り年下ということではない。民進党の「派閥」である花斉会の野田氏はオーナーで、蓮舫はそのヒラの一議員に過ぎないということだ。
 また野田氏は12年の当時の民主党が下野した時の「最後の首相」だった。党内には、当時の自民党総裁の安倍氏に迫られて衆院を解散し、大敗した「戦犯」という恨みがくすぶる。
 今回も、「野田幹事長」にさっそく反発の声が出た。それを承知で、蓮舫は「親分」を部下に指名した。自分が非力であることを二重国籍問題で認識させられた蓮舫は、ボスに助力を求めた、ということか。
 それにしても野田氏は、よくも幹事長を受けたものだ。首相まで務めた人物が、弱小野党のナンバー2に就任する、ということだけで、「格落ち」感が強い。
 しかしそれ以上に、首相在任時に3党合意で決めた消費税の10%増税を政権に就いた安倍首相に反故にされたという遺恨があるに違いない。それで、安倍政権に対峙する。
 体裁だけで内容ゼロの蓮舫より、強い信念を持つだけに野田氏はずっと手強い。安倍政権は、身構えを強める必要がありそうだ。

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