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2016年09月11日21:02

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山の宿の渡し跡

隅田川渡船の一つに、「山の宿の渡し」と呼ぶ渡船があった。
明治40年(1907)発行の「東京市浅草区全図」は、隅田川に船路を描き、「山ノ宿ノ渡、枕橋ノ渡トモ云」と記入している。
位置は 吾妻橋上流約250メートル。
浅草区花川戸河岸・本所区中ノ郷瓦町間を結んでいた。
花川戸河岸西隣の町名を、命名。
別称は、東岸船着場が枕橋橋畔にあったのにちなむ。
枕橋は墨田区内現存の北十間川架橋。
北十間川の隅田川合流点近くに架設されている。
渡船創設年代は不明。
枕橋上流隅田河岸は、江戸中期ごろから墨堤と呼ばれ、行楽地として賑わった。
桜の季節は特に人出が多く、山の宿の渡しはそれらの人を墨堤に運んだであろう。
したがって、江戸中期以降の開設とみなせるが、天明元年(1781)作「隅田川両岸一覧図絵」は この渡しを描いていない。

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