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2016年09月03日05:23

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北朝鮮ならず者集団副首相・金勇進の処刑と党幹部2人の「革命化教育」の示す党内密告社会の恐怖と不安定化

 北朝鮮ならず者集団で内閣ナンバー2の副首相・金勇進(写真)が7月に銃殺処刑されていたことが分かった。
 去る31日、韓国統一省が発表した。北朝鮮ならず者集団にあっては、党や軍と比べれば内閣の地位は低い。それでも内閣のナンバー2が粛清されたのは、この国が一枚岩と遠い状況をまたしても示した。

◎金正恩演説中の姿勢の悪さが「反党・反革命分子」
 呆れてしまうのは、処刑理由である。6月29日に開かれた最高人民会議(日本の国会に相当)で金正恩の演説中に眼鏡を拭いたり、居眠りをしたことが、「反党・反革命」に当たるとされたという。
 金勇進は、金日成総合大学の副総長を経て、教育相を長年務めた教育の専門家だという。党中央委員も務める。そんな人物が、ちょっとした「姿勢の悪さ」をタネに、「反党・反革命分子」、「分派主義者」の烙印を押され、銃殺されてしまう。
 ふだんはそんなことは見過ごされるだろうが、今の北朝鮮ならず者集団の上層部部では、金正恩(写真)への忠誠を示すために密告競争が起こっているのだろう。相手を密告しなければ、自分が密告される――まるでスターリン時代の大粛清期のようである。
 これなら幹部と言えども、亡命したくなるはずだ。

◎党統一戦線部長と党宣伝扇動部第1副部長は「革命化教育」
 この他に、韓国統一省は、金英哲・党統一戦線部長が7〜8月ごろ、思想改造教育である「革命化教育」と発表している。党統一戦線部部長とは、対韓工作の最重要ポストである。このポストにある金英哲が「革命化教育」とは!
 また国民の思想教育を担当する党宣伝扇動部第1副部長の崔輝も現在、同じ「革命化教育」を受けているという。
 2人とも、命を奪われなかっただけホッとしているだろうが、内心は屈辱に身悶えているに違いない。

◎誇りも失わされる「革命化教育」の過酷さ
 「革命化教育」とは通常、想像されるような教室で教師に教えられるような生やさしい教育ではない。
 炭鉱や鉱山で真っ黒になって重労働に従事させられ、農村では人糞の下肥を畑に撒いたり、炎天下に田の草取りをしたりという過酷な労働に就かせられ、夜になると、昼間の過酷な「教化」労働を基に自分がいかに日和見動揺分子であったかを、これでもか、これでもか、というほどの「自己批判」文を記載させられるのである。それまでの矜恃もズタズタになる過酷な刑罰だ。

◎いつ真夜中にドアをノックされるか怯える日々
 それで革命分子に戻ったと上級から判断されて、やっと旧職より一段低い党務などに復職できるのだ。上級から再批判されれば、今度こそ強制収容所送りである。
 飢餓に喘ぐ人民をよそに、豪奢な生活を送っている北朝鮮ならず者集団のノーメンクラツールどもも、実は将軍様への密告を恐れ、いつ真夜中に自宅ドアをノックされるかを怯える毎日なのである。

昨年の今日の日記:「北アルプスでニホンザルがライチョウを襲って食べた! ライチョウ捕食の『文化』化を懸念;動物行動学」
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