シネマカリテに「カリコレ」を見に行くが、目当ての作品が満席で入れず。残念だがこの企画のヒットはめでたい。そこで隣の劇場で上映の「アンフレンデッド」を観る。スカイプに集まるヒロインと恋人、友人たち。そこに見知らぬアカウントが現れる。そのアカウントは、1年前に自殺した級友の女子高生として話しかけてくる。そこから恐怖のゲームが始まる。
驚いたのは、最後の数秒を除いて、全てパソコン画面のみで描かれる。最初のバカ騒ぎはうんざりしたが、それでも83分を最後まで見せるのはさすが。パソコンの前を離れた者は死に、残った者は、秘密を暴露するゲームに参加させられる。
しかしそパソコン画面の中の怪異や死は、割とあっさり。肝心なところが怖くないのだ。女子高生が自殺したのは、泥酔して脱糞したところを撮影され、ネットに流されたため。こんな映像を撮ってしまう心理が恐ろしい。皆が撮影できる時代ゆえか。
そして最も怖いのは、ゲームの中で、自分の秘密が動画付きでネットで公開されること。ここでスカイプしているのは、女子高生に無理やり酒を飲ませたり、恥ずかしい場面をネットにあげた連中と分かるので、同情はできないが、いたたまれなくなる。SNSの負の面を、ホラーで見せる作品なのか。
こんな映画は今後も作られるだろう。その先駆として記憶される。
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