mixiユーザー(id:970668)

2016年08月16日14:58

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無題




夏休みの終わり。

僕等はまるで木々にしがみついて鳴く蝉みたいに際限なく人生を

謳歌するみたいに懸命に、汗さえ流しながらも淡々と、

懐かしい人に会ったり海辺で考え事したり、忙しい中で昼寝したりして、

そうしながらも胸いっぱいの刹那さを研ぎ澄ましては取りこぼし、

歯の折れた飛び出しナイフみたいに、何のために存在してるのかわからない曖昧さで

それでもゆっくりと永遠は1兆分のミリずつ、カタツムリ並みのスピードで進んで行って、

何処まで行けばそれが「辿り着いた」ってことになるのかどうか、

誰も知りはしないのだけれどそれは当然過ぎるほど当然で、

僕の疑問は数限りなく、天文学的に増殖するだけ増殖して、

「ま、いっか」のひとことで霧散したり・・・をまた繰り返す。

ああ君と長いような、存外短いような遠大な旅に出たのはいつの夏だったか?

あの「旅」は実はまだ、終わっていないのではないか?

新しい歌、そして古い、古い歌。

忘れられないものはいつまでも忘れられはしない。

時計の針の動き方などここでは、何の意味も持ちはしないのだ。

それでもまた、始めようではないか最新の「日常」を。

光の速さで消えてゆく今、今、今。

でも夏だけがすべての季節の終わりではない。

始まってしまった以上、このジェット・コースター的な人生が「何処か」に辿り着くまで、

見届けてやろう、と思う盛夏のアタシなのであった。






結論。


夏休みの終わりってのはどうしてこう、切ないんだろうね。





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