「HOW」を問う論理的思考型と、「WHY」を問う原因追求型に、人間を大別する、タイプ論がある。
前者は「世界はいかにあるか」と問う科学に向いているのに対して、後者は「世界はなぜあるか」と問う哲学や宗教に向いている。
後者の問いへの答えとして、哲学は形而上学を、宗教は創世神話を、与える。
これらの答えは、科学と結論が必ずしも一致しないわけでなく、ビッグバン宇宙論という形で、宇宙は無から生まれてきたから有るのだ、と答える、現代科学における、宇宙の始原について説明するための無や真空の概念は、宗教が先取りしていた答えを論理で後付けたものと考えられる。
数理科学で無とはプラスマイナスゼロのことで、ゼロがプラスの存在とマイナスの存在に自己分裂した結果として、つまり真空の揺らぎとして、宇宙は生成してきた、と、ビッグバン宇宙論は説く。
「宗教なき科学は不具だ」と言った天才科学者アインシュタインも、論理的思考はさほどできなくても、なぜと問う原因追求に長けていたからこそ、科学の常識を打ち破る革新的な理論を打ち出せたのだろう。
論理的思考ができるとはどういうことかと言えば、一つ一つの事について一つづつ考えていくことができるということで、一つの事について考えて、考え終えて結論が出たら、それをとりあえず頭の片隅に置いといて、他事について考え始める、というふうに、次々と考えていく、ということで、思考の結論は次なる思考の前提として用いられなければならないから、頭の片隅に置いといたものは必要な時に念頭に呼び戻せるのでなければならない。
論理的思考ができない人は、随時に念頭に呼び戻せるような一時記憶の倉庫が十全に形成されていないために、頭の片隅に置いとこうとすれば忘却の彼方に追いやってしまう。
じゃあ論理的思考ができない人は一時記憶の倉庫が使えないのにどうやって思考できるのかと言えば、所与を結果と見ることによって原因が自ずと思い浮かぶ、というふうに、因果連鎖を遡ってイモヅル式に思考を展開しているのだ。
一つ一つ小分けにする科学的分析でなく、有機的とか関連付けられたとか体系的とかと言われるような、ひとつながりをなす思考をしていて、つながりを手掛かりにしてイモヅルを掘り出していく。
論理的思考型の科学者が圧倒的多数を占める中で、アインシュタインの例を挙げて上述した通り、原因追求型の科学者も、変わり種として、いることはいる。
STAP細胞の小保方さんも、科学者らしからぬところが最初からクローズアップされていて、ムーミンとかピンクの壁とか、女子力の大切さを力説したり、うさんくさいと思われかねないような演出の仕方で登場してきたことも、科学者としての資質を疑われるきっかけになったわけだけど、小保方さんも、論理的思考はほとんどできなくても原因追求ならば相当できるのではないか。
実験の結果が失敗でも、失敗の原因を突き止めて、フィードバックして成功に結び付ける。
生物学実験は失敗の連続で、結果を見て原因を調整する思考が発動してこそ、どんどん突破口を開けるのだ。
失敗しても、もう一回やれば成功するかもしれないと思って失敗を繰り返すのでなく、失敗したら、その都度、違うやり方を考え付いて、条件を修正して、やり直す。
そういう試行錯誤の積み重ねで、困難をどんどん打開していった先に、世紀の大発見があったのではないか。
普通の科学者にない才能があることと、普通の科学者にある才能がないことが、二つながら誤解の種となることによって、小保方さんは理解されずにいるのだ、と僕は思っている。
マスコミや理研という大きな勢力が一致して小保方さんを詐欺師扱いするから、日本人は同調圧力に負けて小保方さんを犯罪者と決め付けるかのような論調に支配されて口を揃えてしまっているけど、事の真相は、裏を補って考えなければ分からない、と僕は思う。
陰謀くささを嗅ぎ取った一部の人が言っているような巨大利権や既得権益の存在を仮定しなければSTAP現象は説明しようがないのではないか。
笹井さんの死因は自殺に見せ掛けた他殺だと思う。
つまり、首を吊った現場で死亡したと報じられた笹井さんが後から搬送先の病院で死亡したことにされたのは、司法解剖しなくて済み死因を特定されずに済むから。
それに、遺書に書いてあることが正しければ自殺する理由が何もない。
若山氏が闇の中の黒幕の手先の一人である可能性が高い、と僕は考えている。
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