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2016年04月12日23:22

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陽だまり

 桜の花も散ると雑木林はあっという間に若葉が伸び出す。先日の雨に洗われて近くの雑木林はありったけの緑色絵具をカンバスに置いたかのようです。庭先のタンポポにもツマキチョウやスジグロシロチョウが訪れています。

 さて先週末土日の二日間ボランティアで日進市の寺院まで出かけて来ました。B級スポットとして近年注目を浴びる群像の修復作業に参加してきました。皆さんは浅野祥雲という名前をご存知でしょうか。彼は戦線から戦後にかけて東海地方で非常に多くの仏像や人物像を制作した彫刻作家ですが、彼の特徴は全てコンクリートで造り上げているのです。生涯分かっているだけで800体以上を制作するという(それもほとんど等身大以上の大きさ)円空もびっくりの作家です。この寺院だけでも150体近くありますが、その他では知多半島衆楽園の大仏像、関ヶ原ウオーランドの群像、犬山桃太郎神社の群像が有名です。ほとんどの作品がコンクリート製で露天に配置されていることから劣化が著しく、放置すれば修復も不可能なほどとなってしまうため一般市民のボランティアの協力で修復作業を行っています。
 たまたま浅野祥雲の作品を紹介している本の著者から、仏像の修復に関して取材を受けたことが縁でこの日のお手伝いにつながったわけです。マニアックな祥雲ファンばかりではなく、家族連れの小さな子供から地元のおじいさんまで50人近いボランティアが集まり、古い塗料の除去から彩色の塗り替えまで、その人ができる作業を手分けして行いました。私はもっぱら彩色を中心に、塗料の調合や絵筆の運び方などを指導し、できるだけ手を出さないようにしていました。
 2日間で9体を修復し、参加者はみな完成した像に満足な笑顔が見られました。


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 今日は風が強く肌寒さを感じる天候でしたが、お昼休みに近くの散歩道を歩いてきました。例年ならギフチョウが飛び出す頃なのですが、この3‐4年まったく姿が見られなくなってしまいました。ひょっとして今日は見られないものかとわずかな期待を胸にゆっくりと稜線の小道を歩いたのですが、残念ながら見ることができませんでした。分布域の端っこに当たるので、とうとうこの地域も絶滅したのかもしれません。散歩道の陽だまりには越冬明けのテングチョウやルリタテハに混じりコツバメやミヤマセセリが飛び交い、時おり紛らわしいナミアゲハがツツジの花に舞い降りて来ます。さてそろそろ休憩時間も無くなり帰ろうと道を戻り始めると、やけに小さめで黄色の味の強いキチョウが飛び出しました。あれ、と思いゆっくりと追いかけ、草むらに止まったところで近付いてみると(キタ)キチョウではなくツマグロキチョウでした。当県では一応絶滅危惧種に指定されていますが、近年では造成地に生える外来種のミヤコグサをホストにして棲息を拡大しつつあるという話も耳にしています。ともあれ、ネットも持参していないのでカメラを片手に20分ほど追いかけまわし、やっと遠くから1枚撮影することができた。何とか同定はできそうで短報には使えそうだ。
 すっかりお昼休みを過ぎてしまったが、帰り道ちょうど食べごろのコシアブラが目についたのでこちらを採集してきました。


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虫ネタが少ないので
先日古いタトウをあさっていたらこんなものが出てきた。
採集した時はてっきり普通のメダカチビカワゴミと思っていたのだが…。


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