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2016年03月17日16:50

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「ヨハネ」についての考察

先日e-nakaさんからオペラ「サロメ」をご覧になった話があったが、以前からよくわからないで気になっていることがあったのでこの際と思って少し調べてみた。
それは「ヨハネ」についてである。
ヨハネは聖書の世界では有名人でいろいろ出てくる。
どの話が本当なのか混乱してよくわからないので、ネットで調べてみた。

我が家は私も家内もクリスチャンではないが、なぜか聖書がある。(家内が昔買った。)
昔はホテルには必ず聖書が置いてあって、昔、出張で泊まったときなど寝る前にときどき読んでいた。
クリスチャンでなくとも聖書は結構面白い。
最近はホテルでも見かけなくなったがどうしてだろうか?

イエスがまだずっと若いころ、洗礼を施すヨハネのことを伝え聞き、会いに行く。
イエスはヨルダン川でヨハネから洗礼を受ける。(これを洗礼者ヨハネという。)

イエスの直属の弟子を12使徒というが、その中にヨハネがいる。
このヨハネはイエスの初期の頃からの弟子で使徒ヨハネという。「最後の晩餐」の準備人の1人である。

ヘロデ王の結婚を批判したことでとらえられ処刑されたヨハネがいる。
これはヘロデ王が自分の異母兄を殺し、その妻であったヘロディアを取り上げて自分の妻としたことをヨハネが近親相姦だと批判したため、ヨハネは捕らえられる。
サロメはヘロディアの娘で宴席で踊りを踊る。
ヘロデ王からその褒美として望ものを与えるといわれて母のヘロディアと相談する。ヘロディアはヨハネの首を所望するようサロメに指示する。
サロメはヘロデ王にヨハネの首を所望する。
ヘロデ王は兵士に指示してヨハネを処刑してその首を持ってこさせる。

聖書に書かれたこの話を基にオスカー・ワイルドが戯曲を書いたのが「サロメ」だ。
短い戯曲で、私の持っているものは文庫本で50ページ程度で、別の戯曲である「ウィンダミア夫人の扇」が後半分となっている。
聖書の話とオスカー・ワイルドの「サロメ」は少し違っていてそのために最初の上演のときは大変な反響があつたそうだ。

オスカー・ワイルドの「サロメ」はサロメが獄中のヨハネを誘惑しようとするが拒絶されてしまう。
聖書ではヘロディアがヨハネの処刑をのぞむが、オスカー・ワイルドの「サロメ」はサロメ自身がヨハネの首を所望する。そして切り取られたヨハネの首にキスをする。

このほか「ヨハネの黙示録」を書いたヨハネなど、聖書の近辺では数人が出てくる。

調べてみたところでは「洗礼者ヨハネ」と「使徒ヨハネ」、「黙示録のヨハネ」はそれぞれ違う人物らしい。
ヘロデ王によって処刑されたヨハネは「洗礼者ヨハネ」らしい。

サロメ以外はそれぞれ実在の人物といわれ、話も実話らしい。
サロメは実在したかどうかははっきりしないようだ。

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