２００万人

『国家が愛国心をあおって、国民にことさら国を意識させることは、
実は危険を伴うということも意識しておかなければならないと思うのです。

理由は二つあります。一つは、
日本国憲法においてもっとも大切な
「個人の尊重」という理念に反すると思うことです。

国家というものをあまりに強調しすぎると、
国家が重要なのだから個人は我慢しろ、ということになりかねません。
これは個人の尊重に反することになるでしょう。

二つ目は、国家という枠組みだけで物事を考えてしまうと、
その枠にあてはまらないものを排除することに
つながってしまうと思うことです。

日本でも２００万人を超える外国人が生活をしていますが、
こうした人々とうまく共存していくためには、
国家という枠組みを強調しないほうがいいのです。

日本古来の文化・伝統を大切にできなければ日本人として失格だ
という発想を持つ方もいます。
けれども、私たちが使っている漢字や食べ物、
洋服といったさまざまな生活様式は、
中国大陸や朝鮮半島や西欧から伝来したものです。

そもそも文化というのは異文化と融合しながら発展していくものだと
考えた時に、日本国という国家の文化・伝統というものを、
ことさらに意識する必要はないだろうと思います。』

「朝鮮人との共生？拒否します」というプラカードを掲げた行進。
マジかよと思うような偏狭な訴え。
「サイレント・カウンター」を支持したいと思います。