■地域経済を締め付けるような厳しい環境規制に疑問

■地域経済を締め付けるような厳しい環境規制に疑問
　国際観光都市京都には、致命的な欠陥があります。それは圧倒的に宿泊施設が足りないこと。
危機感を抱いた市長は、関西の経済界にホテル建設の誘致を提案したのです。しかし経済界からは、逆にホテルを作れというなら、厳しすぎる京都市の高さ規制、景観規制の緩和を求められてしまったようです。
　そのため急遽、駅前地区の一部で高さ規制の緩和策を導入することになりました。後から改めるなら、京都の地域経済を締め付けるような厳しい規制をかけるべきではなかったでしょうか。
　近年、全国の自治体ではプロ市民主導により景観条例が導入されています。そのために指定地域では高さ規制どころか建物すら建てられない強い規制が横行しています。
　人口減少時代に、もちろん自然の豊かさや都市景観の良さを転入誘致策のウリにすることはあり得ます。しかし同時に安定した財源を確保しなければ、高い税金を取る街には住民は集まってくれません。
　やはり観光都市やベットタウンの駅前立地は、高さ規制を撤廃して土地の高度利用を図り、自治体の歳費増収を目指すべきではないでしょうか。

京都駅周辺の高さ規制緩和　市、都市計画変更へ
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150320000019