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2016年02月20日01:26

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夢中に生きる

平安時代の作者不詳の歌謡集に

「遊びをせんとや
生まれけむ。

戯れせんとや
生まれけむ。

遊ぶ子供の声聞けば

我が身さへこそ
ゆるがれる」

という歌があります。

(現代訳)
うらやましいなあ、あの子達は。
遊びをしようとして、生まれてきたのであろう。

戯れしようとして、生まれてきてたのだろう。

あの声を聞いていると、わたしも身がうきうきとしてくるのだ。


この歌謡集を編纂した、後白河法皇はこの歌には生きることの本質が表現されている。
子達は悩みなんか忘れて、遊んでいることに熱中している。  
生きることへの疑問など見られない。

夢中になれる人生が、最高の生き方であり、

人生を子どもに学べばよいと考えていたようです。


私も託児所を経営して園長をしていましたから、この歌はよく分かります。

子どもと水遊びしたり、公園でどんぐり拾いをしたり一緒に夢中になって遊んでいました。

良寛さんも、子どもと遊ぶのが大好きでした。
おはじきしたり、かくれんぼしたり、自作の手まりで遊んでいました。

「ときどき子どもたちと草引き相撲の遊びをする。
勝った負けたと競い合ってますます風流だ。日が暮れて町へ子どもたちが帰った後は、一輪の明月が秋空高く昇ってくる」

また、弥彦山(やひこやま)の麓に咲くスミレの花を見に行こうよと誘う歌もあります。

「子どもらよ 
 
いざ出(い)でいなむ

弥彦の岡の

すみれの花にほひ見に」

子どもと同じ目線で、遊んでいる良寛さまが目に浮かんできます。

夢中に遊ぶ子どもたちには

人生の悩みなどありません。

人生の生き方を

子どもに学べという

古人の教えは

尊いと思います。


皆様のご両親も

戦後の日本の復興のため夢中に

生きて来たように


小さな悩みを捨て


夢中に生きて行きましょう。


子どもの笑い声が

懐かしいです。


合掌
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