毎日毎日やってくる給水車の方は、底抜けに明るい人が
多かったです。
車のナンバーは、西日本全体に及んでいました。
もちろん自衛隊車もありました。
「どっから持ってくるのですか」と尋ねますと、私の聞
いた限りでは、神戸市の西平野浄水場と言うことでした。
私は話好きですから、夜はどこに泊まっているのか、と
尋ねました。
中央区の北野に神戸市水道局の研修所があって、そこに
雑魚寝しているとのことでした。
「お疲れさんですなあ」と謝意を述べると、大いに恐縮
されました。
これだけの震災の被害にあって、これだけ皆さんが落ち
着いておられることに感動します、と言われた方もおら
れました。
その内に車のルートが確定したのでしょう。
わが小学校は、神戸市水道局の車になりました。
ばしゃばしゃ水が出る風景は、いまだに忘れることが出
来ません。
コックをにひねっていた水道局の若者の勢いのある笑顔
も忘れることが出来ません。
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