死者の数。

その頃になると、東灘区で、約１５００人亡くなったと
いう情報が伝わってきました。

教頭先生と話します。
「東灘区、人口、どれぐらいですかね」
「約２０万人と聞いてますが」と、私。
「ほんなら、１３０人にひとり亡くなってますなあ」
「なんでそんなに計算が早いん」
「小学校教師は、そろばんをやりますから、それぐらい
の暗算は」
「それにしても、すごい率ですね」

教頭先生「わが小学校でも４人亡くなってますが、生徒
数から言えば、確率は当たってますなあ」

いきなり死ぬというのは、つらいものです。
神戸市民で、六甲山から下に住んでいる人は、あの地震
の時、一瞬死んだ！と、思った方が殆どです。
私も、そう思いました。
地球が爆発したのか、核戦争が始まったのか、どっちか
だと感じました。

「臨死体験」と語る人が避難所にたくさんおられました。
それが避難者の心を結び付けたのでしょう。