「しません」と、血相変えて私に文句を言った大学生が言
いました。
「そうやろ」と、にっこり私。
世の中はなあ、君が勝手に想像しているように、へんな人
ばっかりとちゃうねん。
要求の強い人はおるけど、そんな人は、百人にひとりか、
千人にひとりぐらいのもんや。
だから、俺がやってるようなことは、問題になるようなこ
とやあらへんのや。
「ところで、君はいくつや」
「20歳です」
「俺は48歳やから、息子みたいなもんやなあ。まあ、あ
と28年、生きてみればよく分かる。あんまり気張らんと、
ゆったり生きることが、どんなにみんなを笑顔にすること
か!まあ、ここは良い勉強の場所やで」
彼は、神妙に話をきいてくれました。
その後、いちばん熱い子分になってくれました(笑)
ボランティアルームには、続々と多種多様な学生がやって
きました。
「これから、校長先生とボランティアとの一戦が起こりま
っせ」と、教頭先生に言いました。
「私もそう思とる」先生は、笑いながらうなずきました。
寒さの中に熱気が生まれてきました。
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