さっそく物わかりの良い大学院生が、棚を作って、「PTA会長
の棚」という紙を貼りました。
「もうちょい、気の利いた紙を貼れや」と、笑いながら言います
と、彼は「慈悲の棚」と、驚くほど私の気持ちの解った紙に書き
換えてくれました。
思わず強く握手を交わしました。
夜中に、「水はありませんか」とか「何か食べるものはありませ
んか」と、訪ねて来られる方がおられます。
ボランティアの大学生が、どう対応するかと見ていますと、「こ
こは学校の避難所です。避難されている方の物資しかありません」
と、冷たく応待しています。
おいおい、それは無いやろ、というのが私の気持ちでした。
そこで治外法権(笑)の接待枠を作ろう!が、浦上棚の考え方で
あります。
「慈悲の棚」には、今のところ余っている缶詰の一部や、ペット
ボトルやタオルなどが並べられました。
それが、その後、どれだけ役立ったかは、驚くほどでありました。
すがるような思いで学校にやって来た、難儀しておられる方々に
大いに役立ちました。
校外だけでなく、「子どもがどうしてもお腹をすかして・・・」
というお母さんの願いに、私のコートのポケットから、そっと渡
したクッキーが・・・。
そういうことをみんなが言って来たらどうするんですか?血相変
えて言う大学生もおりました。
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